漆黒の影隠師

影の街編

01_これまでの冒険

　黒瀬たちは、連れされてしまった春野を救うため、影隠師の紅園とともに影の世界アンブラに向かった。アンブラへと通じる光の道を進んでいたところ、道が急に消失し、暗闇の中へと落ちてしまう。　　

　落下した暗闇の深淵（しんえん）で黒瀬たちが出会ったのは、目玉の形をしたダーカーだった。

　そのダーカーこそ、かつて影隠師として活躍していた鳶野。

　最悪な結末を迎えてしまった鳶野の成れの果てだ。

　目玉のダーカーとなった鳶野に導かれ、黒瀬は彼のコアを破壊しに行くことになった。コアは、気が遠くなるほどの距離にあったが、彼の瞬間移動の力のお陰で、黒瀬たちはコアのある場所になんとかたどり着く。

　ようやくたどり着いた先に待っていたのは、ワームワームと呼ばれる輪っか状の奇妙な形をしたダーカーだ。目玉のダーカーは、ワームワームが自分のコアを取り込んでしまっていることに気づく。

　目玉のダーカーから、浮遊の力を与えられた黒瀬は、ワームワームの輪っかをくぐり抜け、コアのある最深部へと向かう。

　黒瀬は、ワームワームの猛攻（もうこう）を回避し、全身全霊（ぜんしんぜんれい）の一撃を与えコアを破壊することに成功する。コアを破壊した後、目玉のダーカーは人間だった頃の記憶を思い出し、黒瀬に語り聞かせるのだった。

　そして、黒瀬たちは、影の世界へと突入する。これから、見たこともない未知の世界での冒険が始まる。