CASE1 人が人を殺す理由。


「まだ寝てたのか…」

ドサッ


と黒いリュックサックをベットの横の椅子におくと


「こら、起きろ。」

そう言って金髪に黒い髪が混じったスタイルでまるメガネをかけた20代くらいの男がベットで規則正しい寝息を立てている黒髪の歳の近い女の肩を揺らして目を覚まさせようとする。



しばらくすると思わず通り女は黒い瞳を隠していた瞼を開けた。


「おはよう。鳥瀬尾。いい朝だね。」

そう機械のように無視したな声そして無表情で言う。


その言葉に金髪の男


________鳥瀬尾 共理は


「もう昼だ。」

ため息を吐きながらそう返した。


「おや、そうなのかい。」


「…さては事件ファイル作ってて寝落ちしたな?」

ベットに乱雑に置かれてあった"スクランブル交差点刺殺事件"と書かれたファイルとその周辺にあるコピーしたであろう記事、いくつもの新聞記事、走り書きされた何枚ものメモを指を刺す。


「あぁ、昨日、電話でこの事件の被害者遺族から依頼があってね。

まとめておこうと思ったんだ。」


淡々と言いながらファイルに記事やメモを挟んで鳥瀬尾に渡す


「この事件って確か先週起こったやつだよな?」

受け取った当の本人はそれをみてそう言った。



女は

「そうだね。」

と言うとハンガーにかけてあった服を手に取りその場で部屋着から着替え始める。


「そ、それで?」

彼女が堂々と着替え始めるのは今に始まった事ではない。

鳥瀬尾は慌てて後ろを向き話をふる。


「ニュースの映像や記事を見て分かったのは


交差点を移す防犯カメラには犯行の瞬間は写ってだけれどパーカーのフードを深く被りおまけに帽子もかぶって人相は分からない。


巡回中の警官に追いかけられてる映像もあったが未だ逃亡中ということはまんまと逃げきったたのだ。


凶器のナイフも持って逃走してるし長袖手袋してたんならおそらく証拠は出ない


警察も手を焼くわけだ。」

そう言い終わる頃には彼女の着替えは終わっていた。




「今から見に行くんだろ?スクランブル交差点」

そう言って鳥瀬尾は先ほど乱雑に置いたリュックを背負う


「そうだな。現場近くのカフェで遺族とも待ち合わせしているから。」


「おい待て、何時に?」


「午後3時」


「午後3時って…あと30分!?」


「おや、もうそんな時間だったのか。どうせなら事件現場と犯人が逃げた方向にある建物を見てまわってからにしたかったんだがね。」


「言ってる場合か!このままだよ!遅れるから急ぐぞ!」

といまだにベットに腰を下ろしている彼女に対して言うのだった


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The detective closest to the murderer=殺人鬼に最も近い探偵 鴉メルヘン @CaramelA

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