第3話 10万ポイントと推測 

入学式も終わり教室へと向かった

「新入生諸君。私はこのDクラスを受け持つことになった茶柱佐枝だ。担当科目は日本史だ。この学園では卒業までの三年間クラス替えはしない。お前達は私と三年間共に過ごすことになるがよろしく。今から一時間後に入学式が行われるが、その前に当校の特殊なルールについて説明をしたいと思う。まずはこの資料を配布したいので、前の生徒は後ろの生徒に回してくれ、あと家の鍵も配るからな各自受け取るように」

と配布をし始めた。

(あれ、資料はあるけど家の鍵ないぞ、なにこれ)

「茶葉先生、僕の家の鍵がないのですが」

「あぁ、君かそれは問題ないぞ、君の親は学校内の寮に住むための書類の著名を拒んだからな、君には本校から5キロ離れたスラム街に住んでもらう、ここには各地から集まった人や本校を留年した人が集まってる場所だ、サン・ペドロ・スーラよりは治安がいいからな安心してくれた前、君の家の場所はこれだ受け取れ」

と言われて戸惑いながら紙を受け取った

「場所はスラム街のど真ん中だ、何か質問はあるか、因みに嫌がった場合は退学だぞ」

(・・・何から言えばいい、人間って余りに変な目に合うと冷静になるんだな)

「茶柱先生、寮に住むための同意書なんて配送されてませんよ」

「そりゃそうだろうな、お前らには内緒で配送したからなお前らがこの書類の存在をしる事はないだろう、あと流石に5キロ通学は時間がかかるだろうから、学校からは自転車は貸すぞ」

と言われ無表情で茶柱先生を見つめる比企谷八番がそこにはいた

「まぁ、心配するななんとかなるぞ」

(あいつらの元を離れられるならこの際別にいっか)

「今から配る学生証カード。このカードにはポイントが振り分けられており、ポイントを消費することによって敷地内にある施設の利用や売られている商品の購入が可能だ。要するに学園専用のクレジットカードだと思えばいい。学校の敷地内にあるものなら何でも買える」


実にわかりやすいな。しかし学園専用とはいえ、学生にクレジットカードを持たせたりしたら、一部の生徒は破産するんじゃね?


「ポイントの使い方は簡単だから迷うことはないだろう。それからポイントは毎月一日に振り込まれる。尚、1ポイント1円の価値があり、新入生のお前たちには10万ポイントが振り込まれているはずだ。無いとは思うが、もし足りなかった場合は申し出るように」

茶柱先生の言葉に、生徒はざわついた。まあ彼女の言う通りなら、俺達は現時点で、10万円という大金を得ているのだからな。

 

「意外か? 最初に言っておくが、当校では実力で生徒を測る。倍率が高い入試をクリアしてみせたお前たちにはそれだけの価値があるということだ。その評価のようなものだと思えばいい。ただし、卒業後には、学校側が全て回収する。どれだけポイントが残っていても現金化は出来ないので注意しろ。ポイントをどう使おうがそれは自由だ。好きに使ってくれ。仮にもし使う必要がないのならば友人に譲る方法もある。だがカツアゲはやめろよ? 学校は苛めに敏感だからな」

(話を聴くと怪しい所しかないな、毎月全生徒に10万円もあげるか、設備代だけでも莫大な金額なのに…ならばクラス事によってもらえる金額は違うのか…そのための監視カメラとも考えられる。

「質問があるやつは放課後こい、今から一時間後までは昼休みだ好きに過ごすがよい」と茶柱先生は言いおえ教室を出た。

(とりあえず今思った事の答え合わせとかはしたいけど放課後まで時間あるな、カメラの場所探すか)と思い、配れた校内マップとペンを取って監視カメラを探しに教室を出た。

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