魔王召喚！ 願いを叶える対価はキス？！

あとがき

　この度は、拙作『魔王召喚！　願いを叶える対価はキス？！』をお読みくださり有難うございます。この作品は元々長編の構想だったのを短編にしたものです。長編になった場合は、襲ってくる悪魔に対してハルカがレヴィンに命令してちぎっては投げちぎっては投げするポケモンみたいな話になっていた事でしょう。

　短編になってレヴィンが酷使されずに済んで何よりです。ハルカの良心も痛みません。良かった良かった。

　長編だった名残と言えば、ナツキの設定がほとんど語られていないところにもありますよね。詳細には作り込んではいないのですが、長編になったら彼女の設定も深く描写される事になっていたのではないかと思います。短編の時点で分かる事は力が１０分の１のレヴィンより強いと言う事と、それですら見習いと言うところですよね。

　と言う訳で、ナツキは現時点でローレンス宮城よりも遥かに強いんですな。

　ナツキの魔法の才能は一族の血が由来していて、だから妹のハルカもすごい潜在能力を秘めています。長編が書かれていたら、最終的に彼女は１００％の力を発揮するレヴィンの良いパートナーになっていた事でしょう。

　ハルカの師匠は姉のナツキになりますが、ナツキの師匠はと言うと、魔法使い界の重鎮の魔女でございます。ひと目で彼女の潜在能力に気付き、指導をしているのですね。それ以上の設定は考えておりません（汗）。

　この作品の本編は約１４０００文字ですが、ちょうどいい区切りを考えて１話２０００文字前後にしました。分けてみると各話でいい感じに話が動いているんですよね。ビックリです。狙って書いていた訳ではないので。怪我の功名ですなあ。

　逆に言えば、文字数で展開を狙って書くと言う芸当は私には出来ません。つくづく素人ですね。上級者はみんなそれをしていると言うのに……。精進せねばですな。

　折角ですので、この短編を書くために考えた設定をここで披露しておきますね。

　魔王召喚！　こんなはずじゃなかったのに（仮）（短編版）

　秋川家

　ハルカ（ハル）。小学４年生。１０歳。心優しい少女。いじめられている。背は低い方。髪はショートカット。一人称はわたし。あわあわ系。

　ナツキ（ナツ）。高校１年生。１６歳。さすらいの魔女に才能を見出された魔女見習い。魔王を平気で殴れるほど気が強い。身長は普通。ポニテ。一人称は私。サバサバ系。

　魔王

　リ・ガ・レヴィウス２世（レヴィン）。魔界の王。魔界で一番強い。ただし中途半端に召喚されてしまったために日本では本来の１０分の１ほどの力しか使えない。身長は１８０センチ。一人称は吾輩。多種多様な魔法が使える。格闘も強い。

　占い師

　ローレンス宮城。自称８８歳の流浪の占い師。悪魔と取引をして精度の高い未来視を身に付けた。普段は金持ち相手に商売をしているものの、悪魔が魂を欲しがると街にやってきて適当な人物に魂の呪いをかける。呪われた人物は魂を蝕み心が闇に染まる。そして関わる人をいじめ殺してその魂は悪魔が食べる。呪われた人の魂も最終的に廃人になったところで悪魔が食べる。

　背後の悪魔

　パラクトス（パラク）。人間界では実体を持たない夢魔。食事は生き物の魂。特に絶望した人間の魂が大好物。ローレンス宮城に取り憑いて、力を与える代わりに魂を得ている。パラクを人間界に導いた黒幕がいるが、本人は全く気付いていない。

　いじめっこ

　森山晶（アキラ）。１０歳。ハルカのクラスメイトでいじめのリーダー。黒髪ロング。ローレンス宮城によって性格を変えられた。友達のハルをいじめ抜いている。お嬢様言葉で話すものの、お嬢様ではない。呪いの力でクラスメイトを操るようになった。

　仮タイトルの時点では副題が違っていました。こんなはずじゃなかったのにって言うのは合わない気がして変えたんですよ。今の副題の方がしっくりくるでございましょ？

　最後に、舞台が舞鷹市で分かる通り、魔導少女ぷりんの世界と繋がっています。これは新しく設定を考えるのが面倒だからだったり（汗）。自作で日本が舞台の不思議ストーリーは全部舞鷹市でいいんじゃね？　と開き直った結果でもあります。そう言うのもいいですよね。

　舞台が同じとは言え、もしこの話が長編になってもぷりんのキャラが出てくる事はないです。まぁ出た方が個人的には盛り上がる気はしますけどね。そのあたりはもし本当に長編を書く事になった場合にまた改めて考えますわ。

　と言う訳で、長々と語ってしまいましたね。最後までお読みくださり有難うございます。では、他の話でまた会いましょう。良かったら他の話も読んでみてくださいね♪