第45話 黒い影

「ハァイ、シルキー、元気かい?あとフライボールいるかい?」

道化の恰好をしたゴーレムが風船のような何かを持って手招きしている

ていうかなんでくそ寒い水路に入っているんだよ、水生生物かよお前。

「いらない」

ブンブンブン

「おぅ...いらないのかい?じゃあ金貨はいるかい?」

ジャラジャラと手から金貨を溢れ出させる。カ〇ナシかよお前

「それはいる。よこせ」


「じゃあ、見逃してくれる?」


「旨味なさそうだし、いいよ十万ドルだしな」

円安、ドル高な今こそ、ドルが至高な時期なのだ。米ドルはいいぞ。

作者も買ってる。(!?)異世界じゃ関係ないけど

「今、ドルじゃなくて金貨をあげるって言ったよね!?」

おっそうだな。

「もーしょうがないにゃあ、ピエ…ゴーレム君は....」わがままだなぁ、


「さっさと受け取るんだ、」(やっと金貨が溜まってきたんだけどなぁ...)

「ありがとう。そして約束だからね、見逃してあげるよ、私は嘘はつかないからね」偽ることはあっても、嘘をつくことはない。本当だよ?


ゴーレムとそんなたわいの無いやりとりをしていた頃、(修正済み)ではとてつもない大きな野望が蠢いていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

???視点

「ふふっ....嬉しいですねぇ...とても喜ばしい...」

そばで見ていたチャラそうな男がこう言った

「珍しく嬉しそうですね、兄貴、変なものでも食いましたか?」

言い方は酷いが彼らに取ってこれはいつもの事なのだ。

「えぇ....そしてまさかこんな所で出会えるとは...やはりこの街に来てよかった。ですよね、フラット」

嬉しそうにそれでいて悲しそうに手を叩く

「そうですねぇ、兄貴」

フラットが手を頭の後ろに回して口笛を吹く、あまり真面目そうに見えない。だがこう見えて、やる時はやる男で、噂ではこの怪しい男にとって一番信頼できる相手なんだとか。勿論、シルキーが知ることはないのだが。


「まさか、本当に生き残っているとは...思いませんでしたよ.....ねぇシルキー蚕妖精ちゃん」

闇に包まれたその素顔は....


つづく

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