終わらないこの想いが届きますように

ちょっとSFで、二次元嫁が現実になった世界の話。
作り上げた自律型恋愛AIはすごいけれど、「好感度が減少することはない」ので、誰でも好感度は上限の百に達すると思われる。

のちに、海斗には彼女ができている。
ひょっとすると自律型恋愛AIの研究は彼自身、恋人を作るために取り組んでいたのかもしれない。
昇進祝いも、大手企業で、大学時代に作っていたものを応用した恋愛アプリを評価されて昇進したのかもしれない。

誠吾のケースだけかもしれないけれども、誰もが恋愛AIを使って好感度七十を超えたら「とっても楽しかったよ、バイバイ。大好き!」と別れるのは辛すぎる。
ひょっとしてこの別れも、海斗のプログラムによるものではと邪推したくなる。
機械にのめり込まず、恋愛対象は人間に向けさせるための仕様なのでは.

和泉先輩がちょっと可愛そうに思えた。