第6話 トリルシティ

 低血糖になる事も増えてきて、その事で食事制限をしなくなった。

 むしろ糖質を摂るようになった。


 じゃないとすぐに低血糖になって辛い事になるという恐怖感があったからだ。


 そうすると血糖値もヘモグロビンA1cも跳ね上がる。


 飲み薬はすでに、お腹を壊し気味のメトグルコと更にトラゼンタという薬を飲んでいたので、今度は注射型の薬が出される事になった。


 それは注射型だけど、インシュリンではなくて、トリルシティという薬で、1週間に一度だけ打つという。


 一回使い切りの注射で、失敗が出来ない。


 お腹に自分で打つのだ。

 1週間に一回、打つ日と大体の時間を決めておく。

 この注射は地味に痛かった。


 私はかなり太っているのでお腹の脂肪は暑い。

 それでも痛かった。

 なので普通の人はもっと痛いかもしれない。


 そしてお財布の方の痛みもかなりのものだった。

 この薬が増えただけで、一回の薬代は軽く万越えだったのだ。


 私もさすがに二つの痛みが嫌で、低血糖の怖さより常に血糖値を低めにしなければと糖分は控えるようになった。


 なのでこの薬は結構早く卒業出来たと思う。

 大体、3ヶ月ぐらい投与で終われたと思う。


 その後は順調で、痛風の薬が無くなり、メトグルコも減り、その後はメトグルコも無くなって、トラゼンタだけが糖尿病の薬となるぐらいまで減らす事が出来た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

糖尿病闘病記~始まりは抗がん剤の副作用~ ピューレラ @natusiiko2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ