人生から食べることを奪われた料理人が、幸せな食卓を作るためには…?

もと料理人・烈は、恋人をかばって「吸血族」となってしまいます。
それは、食事のできない、食の幸せを奪われた人生を余儀なくされるということ。
さらにかばったはずの恋人にも去られ、絶望の底にいるかと思われましたが…

彼のもとに現れた、紅子と名乗る不思議な少女。
どこか風変わりな彼女に、一杯のお茶漬けをご馳走したことが縁で、列は「料理を食べてもらう喜び」を取り戻していきます。

「食べられない料理人」と、正体不明の少女に訪れた、驚くべき結末とは。
食の幸せを、人と人との繋がりを、心ゆくまでじっくりと堪能できる作品です。
読めば必ず、とても幸せな気持ちを思い出すことでしょう。
想いのこもった数々のメニューを、列や紅子とともに存分にご賞味ください。

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