第29話

いつもの月曜の朝。アン子は家の前でいつものようにキョースケを待っている。


「オス!アン子も日焼けしたなぁ」


「皮が剥がれて痛いの…」


「これじゃ海水浴でサボったのバレバレだな」


「しょうがないの…」



案の定担任に金曜サボった事で怒られた。ただただ頭を下げるしかなかった。


1限が終わると、山田がやってきてパチパチを写真をとられた。


「日に焼けてるね。2人海水浴でも行ったのかな?」


「関係ねーだろ」


「スクープはいつも足で稼ぐしかないのはわからないかな?」


「前にも行ったろ?俺たちに関わらないと」


「気になるんだけどダメかな?」


アン子は肩の日焼けで痛みを感じている。やはりアン子も日焼け止めクリームを塗るべきだった。


そんな俺も日焼けした、特に鼻が痛かゆい。


すみれがやってきて日焼けしてる2人を見て、


「ちょーダサ~!クリーム塗っておけばよかったのにね~」


「泳いでる時はクリーム効果ないだろ」


「ま、そうね。じゃあお昼は屋上でね!」

そう言ってご機嫌に帰っていった。

楽しい思い出を思い出して、二ヤついてると、

「そんなに授業が楽しみか響介」


先生に言われると、真顔に戻った。


それにしても、もうあんな楽しい時間は無いだろうな…


そう思うと者悲しかったが、夏休みの旅行に期待しよう!それと俺もバイトしなくちゃな!


アン子は完全に教科書で隠れながら、机に突っ伏して唸っている。


アン子は弁当を用意してくれたんだろうか。ちょっと不安になった。


お昼。俺は屋上で待っていると、すみれとアン子が弁当を持ってやってきた!

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