乗り換えか?

僕は由奈に嫌われていた。そしてそれを察してあげれず我慢させていた。そして由奈は貯めていた怒りを僕にぶつけた。由奈とはもう関われない。だけど僕は由奈ともっと関わりたい、話したい、遊びたい、きっと僕は由奈が好きなのだろうだが僕にはもう関わる資格がないのだ。好きになる資格がないのだ。


あの日から2日後


この日は少し早く起きてしまった。

頭が段々と冴えてくるとこの間の出来事を思い出してしまい、気持ちが沈む。

「はぁ、ノミになりてぇ」

ちょっとふざけたことを言って、気分をあげよう。


親は朝早くに仕事に行くのでラップで包んでテーブルにおいてある、おにぎりを食べる。

ご飯を食べ、着替えを終わらせるとスマホを弄り時間を潰す。

そうしていると出発時間になったため、家出る。



学校に着いた。



まだ由奈は来ていなかった。まぁ嫌われてるから来ても何もしないんだけどね、、、だがそろそろ切り替えないと恋人は愚か友達もできない、そんなこと思ってもいても、僕はすぐ切り替えられるタイプではないのだ。

そんな事を考えていると肩を叩かれた。

「おはよー」

岩川さんだ。

「そのゲームやってるの!?」

僕に挨拶を返す間を与えてくれなかった。これがマシンガントークというものか?大袈裟だな。僕は最近有名な某育成レースゲームをしていた。岩川さんは割とこういうのやる人だったのか、意外だ。

「すごい!!めっちゃランク高いじゃん!ねぇやり方教えてよ、私ぜんぜんSSランクにならないんだよね……」

岩川さんはしょんぼりという効果音が似合うような表情をしていた。

「まず、サポートカードを強化したらいいと思う、そしてその次にこの子はどういうタイプだから、どこを伸ばせばいいのかをきっちり把握しるといいよ、、あ、、、」

しまった、つい喋りすぎてしまった、、気持ち悪がられる、、、

「へぇーそうなんだ、めっちゃ詳しいじゃん、じゃあさ____________」

始業のチャイムが鳴った。

「チャイム鳴っちゃったね、後でまた色々教えてよ」

「う、うん」

岩川さんはニコッと僕に微笑み自分の席にかけていった。

岩川さんすごくいい人だ、、、

いつの間にか由奈が来ていた、昨日はずっと放心状態で何も考えてなかったから、ちょっと由奈の座る姿が寂しい雰囲気を出している感じがすると思うけど、僕の自意識過剰だ。こういうところを改めないと僕はどんどんダメになっていく、、









昼休み


「すごい!春樹くんの言った通りだ!Aまではいけたよ見て!見て!」

僕と岩川さんは昼ごはんを一緒に食べながら某ゲームをしていた。

「う、うん、見てるよ、次はマイルのキャラを育てよっか」

岩川さんはうんっととびきりの笑顔で頷いた。かなりドキッとした。いや、そんな感情はないよ?岩川さんはゲームをただ教えて欲しいだけなんだから失礼だろ?そういえば岩川さんは声が大きくて、クラスの人達がチラチラとこちらを見てきている。ごめんなさいぃ、うるさかったですよね、、、、

「じゃあさ、このキャラはさっきも言ったようにステータスを__________」

岩川さんの話を聞いていたらすごく強い視線を感じたので横目で見てみると由奈がこちらを見ていた。睨んでいたのだろうか、たしかに自分の嫌いな人が騒いでいたら気分は悪くするだろう、うぅ由奈のこと考えると胃が痛くなってきた。

「ちょっと!聞いてる!?」

「え?あ、ご!ごめん!岩川さんもう1回言って?」

人と話していたの他に意識が行っていた申し訳ない、、、

「もーいいでーす!」

彼女はわざとらしく頬をふくらませている。

リスみたいでとても可愛らしい。一般論的にね?

「そんなことよりさ!名前で呼んでよ!なんか距離感じる、、」

名前だと!?由奈以外の女子の名前なんて呼んだことがない、ましてや女友達もいない(まず友達がいない、そんな僕にはすごくハードルが高い。だがここは覚悟を決める時だ。

「わかった。呼ぶよ、、、、、、?!」

今気がついた、僕は下の名前を知らないのだ、どうしよう、今更聞いたら絶対気まずくなる、、ほんとうにやらかした。

「あーえっと」

「名前わかんないんでしょ?」

彼女はニタニタ笑いながら言った

詰んだ。

「ごめんなさい、わからないです。」

「そんなしっかり謝らないでよーなんか悲しくなる〜、」

一瞬彼女の悪意をたる何かを感じたが自分が鈍いのか彼女が素早かったのか、僕は動けなかった。


彼女は、僕の肩を抱き寄せ耳元で囁いた。

「咲だよ、仲良くなれて嬉しいな」

「ッ!?あ、えっと、その、、、」

彼女の声はなにか落ち着くものがあり、息が耳にかかるとくすぐったく、背中がゾワゾワした。そして僕の頭が真っ白になった。

「名前覚えてくれなかったお仕置きね?」

時間が経って何が起きたかだんだんと理解出来てきた。

お仕置きというか、ご褒美じゃない?

こんなこと考えてるとか童貞だよね。

「ちゃんと咲って呼んでね?」

「う、うんわかった」

気づけばクラスの人から視線がかなりあった。

彼女もそれに気づき、少し赤くなっていた。

「ま、まぁこれで覚えたでしょ? トイレ行ってくる!」

自分でやっておいて恥ずかしくなるんだ。



由奈が貧乏揺すりをしている。イライラしてる時の昔からの癖だ。たしかに自分の嫌いな相手が目の前で女とイチャイチャしていたらすごムカつくだろう。ましてや最近振ったみたいな男だし、これ以上嫌われたくないな。



この時由奈がとんでもない位の殺意を咲に持っていたのは春樹には気づけなかった。




○○○○○○○

どーも。とさか(元緑茶です)Twitterフォローお願いします! @tosaka5959

最近いい感じの話が思い浮かばなかったので更新できませんでした。

こうなって欲しい!などの要望がありましたらコメントしていただけるとできる限り合わせて行きます!


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