次は何を魅せてくれるの?

まず、少女の名前がいい。

椿原蜜花さんだって。可愛いじゃん。可愛いこと決定じゃん。
しかもその蜜花ちゃん、なんかいつもすごいとこ突いてくるよね。
男の子の好きそうなもの。まあ必ずしもそれは「僕」にはハマってないかもだけど、それを、男の子が絶対に好きな「女子のスカートの裾」から出してくる。
何というプレゼンスキル。
そして「僕」はまんまとその術中にはまったふりをして、実のところは彼女の満足げな表情見たさに「そんなものが好きな男子」を演じる。

お互い、相手に対する恋心が見え隠れして、甘酸っぱい空気が漂いそうでそうならなさそうで。

少年少女の青春のワンシーンを切り取って瑞々しく描くのが素晴らしく上手い作者様の、今回もまたその魅力を最大限に簡潔に、すがすがしい余韻を残してくれるお話です。他の作品と同様、今回もまた二人の続きのお話が読みたくなりました。