カッパ寿司を食べに行こう 後編

(@@)

「時は20XX年、世界はカッパの災厄に襲われた。世界各地に現れた像により尻子玉を抜かれ、地はカッパで溢れ、カッパが世界を征服したかのように見えた。だが、人間は全滅しなかった。これは人間対カッパの壮絶な闘いの記録であーる」


(´・ω・`)

「うーん、ムニャムニャ・・・解説サンキューやで」zzz「はっ、こ、ここはどこや?病院か?」キョロキョロ


(´・ω・`)

「医療器具や薬が散乱してる。静かすぎるし、ナースコール押しても誰も来ん」


(´・ω・`)

「外に出て様子みてみるか」


     ーーーーーーーーーーー


(´・ω・`)

「おーい誰かいませんかー?おーい」オーイオーイ-


(´・ω・`)

「あちこちで車が横転してビルのガラスは割られてる。遠くの方で黒煙が上がり街がはしっちゃかめっちゃかや・・・。更に恐ろしいのは人の気配が全く無いことや、人っ子一人おらんやん」


(´・ω・`)

「・・・独裁スイッチでも押したんかな?」


(๑òωó๑)

「カパー!!!!」


(´・ω・`)

「ひぇっ、カッパに見つかってもうた。やっぱり世界をこんなんにしたんはカッパやったんか。はよ逃げんと」スッテンコロリン-


(๑òωó๑)

「カパー」ジュルリ


(´・ω・`)

「あ痛ーー、ぅぅぅ石につまづいて転んでもうた。やばい、カッパが近づいてくる。尻子玉食いたくて舌なめずりしてるやん。あかん、これまでか」


(๑´ڡ`๑)

「ちょっと待つデース」トウジョウ-


(´・ω・`)

「わ、どこからともなく急に人が現れたで」


(๑òωó๑)

「カパァ?」


(๑´ڡ`๑)

「hey!!そこの君!刮目してくだサーイ!」ビシッ「こちらにあるのは何の変哲もないただの布デス。これでカッパ全体を覆いマス」


(´・ω・`)

「ほうほう」


(๑òωó๑)

「カパカパ」


(๑´ڡ`๑)

「さぁ、カウントダウンデース。3、2、1」バサ「ご覧の通り影も形もなくなりまシタ!amazing!!!」


(´・ω・`)

「うぉぉぉぉぉぉすげぇぇぇぇぇ。カッパが一瞬で消えてもうた。おっちゃん、あんたナニモンや?」


(๑´ڡ`๑)

「ワタシの名前はデビット・カッパーフィールド」


(´・ω・`)

「っていうとあのマジシャンの?」


(๑´ڡ`๑)

「No!!マジシャンではありません。イリュージョニストデス!」


(´・ω・`)

「・・・ポップのことを賢者ではなく大魔道士と呼ばなアカン感じやな。なぁデビット、なんではるばる日本に来たんや?」


(๑´ڡ`๑)

「Yes!!世界はカッパと像の襲来により壊滅的な状態になっていマス。ワタシの母国であるアメリカも抵抗を続けていますが陥落も時間の問題デス」


(´・ω・`)

「世界が壊滅て・・・。元はと言えば子カッパ助けたワイのせいやん」


(๑´ڡ`๑)

「ワタシは大統領の命令により日本へ趣き、始まりの像を破壊するように言われました。今はその道中デス」


(´・ω・`)

「なんで一介のイリュージョニストに命運を託すんや?」


(๑´ڡ`๑)

「Wowこれはトップシークレットなのですが・・・、実はワタシFBIの特別捜査員なのでデース!!ジョディー先生もびっくりデース!世界ツアーを隠れ蓑にして世界の危機を何度も救ってマース!」


(´・ω・`)

「な、なんだってー」ビックリギョウテン


(๑´ڡ`๑)

「ミッション・インポッシブルも007も全部ワタシがモデルデース」デタラメ-


(´・ω・`)

「そんな人が来てくれたんや。これはもう勝ったも同然やん。比古清十郎が志々雄討伐するようなもんやん」


(๑´ڡ`๑)

「exactly.では早速、Let's go!!!!」


(´・ω・`)

「責任はワイにある。ついていくで!」


     ーーーーーーーーーーーー


(´・ω・`)

「おっ、ここやデビット、ワイが子カッパを救ったカッパ寿司や。もう建物も倒壊して見る形もないな。その跡地にあの時の像が悠然と構えているで・・・あっ!!」


カッパ寿司元社員

「ぅぅぅ、もう勘弁してくれ。尻子玉抜いてくれた方がマシだ」ニギニギ


(๑òωó๑)

「カパー!!」ヒラテウチ-!


カッパ寿司元社員

「痛っ!!言われた通りなんでも握るから暴力はやめてくれ。本マグロ一丁上がりです」


(๑òωó๑)

「カパ、カパパパパ」ヒョイパク-


(´・ω・`)

「カッパが人間奴隷にして寿司食ってるわ。そこはきゅうりやないんやな。あっちは何やっとんや」


(๑òωó๑)

「クェェェ!!」


カッパ寿司元社員

「ぅぅぅ、せっかく回復したのにまた尻子玉抜かれてしまう・・・・・いやだぁ離してくれ」


(๑òωó๑)

「カパ、カパパパ」ヒョイパクー


(´・ω・`)

「椅子にくくりつけられた何人もの人が尻子玉を抜かれるためだけに生かされてる。彼岸島でこんなん見たで。おぞましい光景や」ガクブル「なぁデビット、この状況でどうやってあの像を破壊するつもりや?」


(๑´ڡ`๑)

「簡単デース。正面突破デース。正義のヒーローは小細工しまセーン」テクテク-


(´・ω・`)

「えっ、いやちょっ、待てよ!」キムタク-


(๑òωó๑)

「カパッ??カ、カパパパ!カパー!!!」ナカマヨビ-

(๑òωó๑)

「カパー」

(๑òωó๑)

「カパー」

(๑òωó๑)

「カパー」


(´・ω・`)

「あっという間に囲まれたわ。どんだけ呼ぶねん。マドハンドか」


(´・ω・`)

「で、どないすんねんデビット。得意のイリュージョンでちゃっちゃと消すんか?」


(๑´ڡ`๑)

「この中で一番強いカッパは誰デスカ?出てきなサーイ」


(´・ω・`)

「(この強気な態度、策はありそうやな、ワイも手伝ったろ)、出てきやがれこの全身緑のアルシンドヘア軟弱野郎!」


(๑òωó๑)

「クゥウワパァ」♪ダダン ダン ダダン♪


(´・ω・`)

「前おった大豪院邪鬼カッパやん・・・。前よりでかくなってないか?オーラのせいか?まぁええわ、ヘイ!デビット!一発すごいの見せてくれ!」


(๑´ڡ`๑)

「そこのカッパ君。ここにいるMr.ワイとジャパニーズドスコイで勝負デース」


(´・ω・`)

「・・・・・・・へっ、今何て?」


(๑´ڡ`๑)

「日本語で何ていうのですか?ドスコイドスコイ押し合うjapanese traditional fighting sportデース」


(´・ω・`)

「・・・・・相撲か?」


(๑´ڡ`๑)

「そのとおりデース。相撲で決着でーす」


(´・ω・`)

「いやいや待ってよデビット。あんなんに勝てるわけないやん。命がいくつあっても足らへんで」


(๑´ڡ`๑)

「Mr.ワイ、あっちをみてくだサイ」


(๑òωó๑)

「フォオオオオオ」オタケビ-

(๑òωó๑)

「フォオオオオオ」カンキ-

(๑òωó๑)

「フォオオオオオ」オッズ-


(@@)

「説明しよう。カッパは大の相撲好きなのであーる」


(´・ω・`)

「・・・・・・今の説明いるか?」


(๑´ڡ`๑)

「相撲を餌にしマース。カッパは三度の飯より相撲好きデース。みんな相撲に夢中デース」


(´・ω・`)

「なるほど、相撲をすることで、みんなの視線を一手に集めるわけやな」


(๑´ڡ`๑)

「Mr.ワイが勝てるとは微塵みじんも思ってまセーン。万が一にも勝つワケありまセーン。時間稼ぐだけでいいデース。その間にワタシがあの像を壊す準備しマース」


(´・ω・`)

「全然期待されてなくてちょっと凹んだわ。いやでもやっぱ怖いわ。デビット代わりにやってーな」


(๑´ڡ`๑)

「impossible!!裸で男と押し合って何が楽しいのかわかりまセーン。日本人のセンスベリーベリーHENTAIデース。納豆と相撲は拷問デース」


(´・ω・`)

「裸の押し合いやけども・・・。まぁ時間稼ぎくらいならいっちょやったるか!!」


行事カッパ

「クェェェ、クククゥゥエエエエ」


(๑òωó๑)

「カパァァァァァァ」


行事カッパ

「クェ」


(´・ω・`)

「明らかにワイ呼ぶとき手抜きしてるやん」


(๑òωó๑)

「クェ」チョウハツ-


(´・ω・`)

「余裕かましてられるのも今のうちやで」


(´・ω・`)

「くらえ!北斗百裂拳!アチョチョチョチョチョ!!」


(๑òωó๑)

「・・・・・・・」


(´・ω・`)

「ならばこれや!通背拳!!」


(๑òωó๑)

「・・・・・・・・」


(´・ω・`)

「オラオラオラオラ!!ゴロフキンばりのラッシュくらいやがれ!!」


(๑òωó๑)

「カパッ!」バチーン


(´・ω・`)

「グェェェやられたーーーーー」


行事カッパ

「クェ、クェェェェェェ!!!!」カンセイ-


(´・ω・`)

「イタタタタタ・・・、見事にやられたわ。こんなんでええんかな?あれ、デビットは何処行った?」」


(๑´ڡ`๑)

「ladies&gentlemen!!今から奇跡のイリュージョンをお見せしマース」


(´・ω・`)

「どこや」キョロキョロ「あっ、カッパ像の上におる!一体何をする気や」


(๑´ڡ`๑)

「ワタシの助手を紹介しマース。come on バニーガールちゃん」


(*^^*)

「yes,I ready.」ボンキュッボン


(´・ω・`)

「おわっ、いつの間にかワイの横にセクシー金髪ボイン姉ちゃんがおる」


(´・ω・`)

「なんであんたら一瞬でそんなことできるん?物理法則無視しとるんか?」


(๑´ڡ`๑)

「hey Mr.ワイ!君の隣にカバンがあるのわかりまスカ?中身を取り出して彼女に巻き付けてくだサイ」


(´・ω・`)

「任せてくれ!カバンカバンっと、おっ、これか。中身は・・ん、ダ、ダイナマイトやないか」ビックリ「こんなもん巻いて万が一爆発したらどないするんや」


(๑´ڡ`๑)

「心配ありまセーン。ワタシは数々の奇跡をこれまで披露してきました。これもその内のひとつデース。ワタシを信じなサーイ。trust me!!」


(´・ω・`)

「せやな。プロのイリュージョニストなんやから。おっしゃ、了解や」マキツケ-「よしこんなもんやろ。20個くらい巻き付けたで」


(๑´ڡ`๑)

「excellent! では次にこちらの像に布を覆いかぶせマース。そちらのバニーにも同じことをお願いしマース」


(´・ω・`)

「・・・OK、できたで。で、これから何をするんや」


(๑´ڡ`๑)

「今からみなさんの目の前でバニーと像を消してしまいマス」


(´・ω・`)

「んなアホな。漫画の世界やないねんから」


(๑´ڡ`๑)

「ではまいりマース。3,2,1, 0」ヒラーリ


(´・ω・`)

「わわわ、急に布から中身が消えてヒラヒラ漂ってる・・・。えっ、どういうことやこれ。ワイの目の前でホンマに人が消えよったで」


(๑òωó๑)

「カカカカカ」ユビサシ-

(๑òωó๑)

「カカカカカ」ユビサシ-

(๑òωó๑)

「カカカカカ」ユビサシ-


(´・ω・`)

「ん、カッパ達が指さして硬直してる。ま、まさか。あぁーーあの像も消えてるやんけ!!」


(๑´ڡ`๑)

「amazing!!ワタシは奇跡を起こすイリュージョニストデース。こんなこと納豆食べるより簡単デース」オジギ-「次はもっと驚きますヨー。3,2,1,0!!」


(´・ω・`)

「わっえっえーーーーーーーーーーー、気づいたらワイの隣に像がおって、デビットの横にバニーちゃんがおる!!!!!もはや人間技やないで!!」


(๑´ڡ`๑)

「Mr.ワイ、もっとよく観察してみなさい。決定的に違うことがありマス」


(´・ω・`)

「ん?どれどれ・・・あっ!!バニーちゃんに巻きつけてあったダイナマイトが像に巻きつけてあるーーーーー」


(๑´ڡ`๑)

「yes!!これがイリュージョニストであるワタシの実力デース。奇跡をみせることができて嬉しいデース」


(๑òωó๑)(๑òωó๑)(๑òωó๑)

パチパチパチパチパチパチパチ


(´・ω・`)

「思わずカッパ達も拍手しとる。ワイも心から拍手するわ。こんなん一体どうやってやっとんねん。トリックがさっぱりわからん。DVD観直さな」


(๑´ڡ`๑)

「ありがとうございマース。では今からそこの像を爆破させます。近くにいるワイとカッパはすぐに逃げてくだサーイ」


(´・ω・`)

「・・・・・・っへ?」


(๑´ڡ`๑)

「カウトダウンいきマース。3,2,・・」


(๑òωó๑)

「ククククククァー」スタコラ-

(๑òωó๑)

「クククククククァー」スタコラ-

(๑òωó๑)

「クククククククァー」スタコラ-


(´・ω・`)

「わわわわわわわ、ちょっと待って」スタコラ-


(๑´ڡ`๑)

「1,0,爆破」ドーン


     ーーーーーーー


(´・ω・`)

「ケホッケホッケホッ、助かったぁ。命からがらやん」


(๑´ڡ`๑)

「Mr.ワイ、ダイジョウブデスカー?」


(´・ω・`)

「あっ、こらデビット。貴様、この野郎。生きて帰すまじ」プンスカプンプン


(๑´ڡ`๑)

「少し落ち着くデース。あれを見てくだサーイ」


(´・ω・`)

「ん、あれは・・・」


(๑òωó๑)

「カ、カカカカカカカカァ。カカカクワァ」タイキャク-

(๑òωó๑)

「カ、カカカカカカカカァ。カカカクワァ」タイキャク-

(๑òωó๑)

「カ、カカカカカカカカァ。カカカクワァ」タイキャク-


(´・ω・`)

「像が破壊されて、みんな慌てて一目散に川へ飛び込んで逃げて行きようわ」


(๑´ڡ`๑)

「あの像はカッパ達の守り神であり尻子玉を抜くための装置だったのデース。信仰深いカッパ達にとってそれを破壊されることはとてつもなく恐ろしいことデース。きっと今頃川の底で震えているに違いありまセーン」


(´・ω・`)

「そうやったんか」


(๑´ڡ`๑)

「始まりの像を破壊したことで、世界各地の像も崩れ落ちているはずデース。これにて一件落着デース」


(´・ω・`)

「いや、まだや。まだやり残していることがあるで」


(๑´ڡ`๑)

「WHAT?」


カッパ寿司元社員

「た、助かったー」


(´・ω・`)

「やい、そこの元社員!!」


カッパ寿司元社員

ビクッ「は、はい何でしょうか」


(´・ω・`)

「元はと言えばあんたらが子カッパを酷使して寿司握らすからこんなことになったんやで!もう二度とあんな馬鹿なことをやらんと誓うか?」


カッパ寿司元社員

「はいぃぃぃぃ、誓いますぅ」


(´・ω・`)

「・・・もうこれに懲りて悪さしたらアカンで。あ、あとあれや」ビシッ「あの看板に使ってる笑顔のカッパの絵も早急に消すんや。あれを消してカッパへの贖罪しょくざいとするんやで」


カッパ寿司元社員

「はいぃぃぃぃぃ、命を懸けて誓いますぅ」


(´・ω・`)

「わかったんならええんや」ニッコリ


(´・ω・`)

「あれっ、デビットがもうおらんなってる。・・・・・・ありがとうデビット。あんたがおらんかったらこの世界はカッパに支配されたままやったで」


(´・ω・`)

「ふぅ、事件を解決したら緊張がとけて腹減ってきたな。寿司でも食いに行こか」



                完

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(´・ω・`) かっぱ寿司を食べに行こう。 FLOKI-Q @radio062233

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