自炊、続かない問題

自分のためだけに料理をすることが嫌いだ。

食べるなら美味しいものがいいとか、仕事終わりに作るのが大変とか、言い訳は沢山あるのだが、結局は「一人分を作ること」が難しいのだと気づいた。


そして私は「作り置き」も苦手だった。

外食ばかりでは食費も嵩むので、「1週間作り置き」なるものに挑戦したこともあるのだが、続かなかった。


それも「1週間分を作ること」ではなく、「1週間前に作ったものを食べること」が無理だった。

その日の気分で食べるものを決めたいという、我儘である。



だが最近になって、ついに自炊を続ける方法を見つけた。


まずはメインの食材を決める。

例えば、春キャベツ。そうしたらインターネットで「春キャベツ1個使い切る分のメニュー」を検索する。


大体どのメニューも材料欄に「キャベツ1/4個」などと書いてあるので、選ぶメニューは1つの食材につき2〜3個になる。


次はそのレシピに登場する別の食材をメインに据えて検索をかける。

あとはこれの繰り返しだ。


そして、ここで重要なのは「選んだメニューを書き出す」ことだ。

私は無印良品で購入したB5のルーズリーフを使用しているのだが、そうすることで料理をする度に、レパートリーが目に見えて増えることがわかるのも嬉しい。


これによって料理をすることへのモチベーションも、1人分の材料使い切り難しい問題も、同じ料理を続けて食べたくない問題も解決した。


あとに残ったのは「一緒に食べる人が見つからない問題」だけである。


鴨の羽

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