第20話
*
(翌日)
姉「事前配布の分は終わったから、最初に渡したプリントを解いてください」
姉「時間は……十五分くらいかな、ちょうどいいので二時からで」
姉(……ふー、喉渇く喉渇く)キュッキュ
姉「……」コクコク
姉「……」チラッ
妹「……」ジトー
姉(めっちゃ見られてる!?)
姉「……解けた?」
生徒A「……あ、いえまだです」ニコニコ
姉「そっか」
姉(クリスマスは家族と過ごすから~ってやんわり断ったら納得してたみたいだけど、笑顔向けられると少し怖いわたしがいる)
姉(接し方もうちょっと考えないと)
姉「そこらへんのみんなも?」
コクコク
姉「じゃあ時間を五分伸ばすね」ピッピッ
テクテク
姉「友さんは?」
友「がんばってます」
姉「どれどれ? あ、その調子」
ジトッ
姉(めちゃくちゃ視線感じるんだけど……)
姉「……」
姉「……」チラッ
妹「……!」パアアア
姉「えと、妹……さんは?」
妹「解けたです」
姉「……ぷっ」
姉(解けたです)
友(解けたです、って……)クスクス
妹「……おねえちゃん、友ちゃん。どうして笑ってるの」
友「変な敬語」ケラケラ
妹「間違っただけ」
姉「ていうか妹さん、学校ではおねえちゃんじゃなくて先生でしょ」
妹「あ、はい」
姉「……」
妹「…………先生」カァァァ
姉(あっこれヤバ)
妹「先生、解けました」
姉「……」
妹「……でも先生、こっちの問題が微妙です」
姉「……あ、はい」
友(やれやれ)
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