第12話




<次の日>



友「何点だった?」


妹「むふふふ」ニコニコ


友「良かったのか」


妹「百点」


友「……妹に聞いたのが間違いだった」


妹「そういう友ちゃんは?」


友「追試頑張ります点」


妹「ごめん」


友「あやまらないでくれー」


妹「でもわたし、数Ⅱで百点は初めて」


友「ふうん?」


妹「今回はちょっとがんばろーかなって思って勉強した」


友「どうして?」


妹「おねえちゃんが作った問題だからー」フフン


友「はぁー……」


妹「むしろそれ以外に理由ないし」


友「あ、聞いた? 冬休みの課外って姉先生らしいね」


妹「知ってる」


友「まさかもう申し込んだりしてる系?」


妹「してる系」


友「わー抜かりないねぇー」


妹「友ちゃんも受けませんか」


友「補習の瀬戸際に居るってのに~?」


妹「わたしが追試まで勉強教えるから」グッ


友「交換条件ってこと?」


妹「うん」


友「……えー」


妹「友ちゃんいないとさみしーよー」


友「でもー」


妹「補習かかったら二十八日まで補習だよ?」


友「うぐっ……それはやだなぁ」


妹「じゃあ決まりねー、場所どうする?」


友「勝手に決めないでよー。……いつもの図書室の奥でいいんじゃない」


妹「ようし、がんばろうね! 友ちゃん!」


友「うーん、おてやわらかに……」


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