ドイツ少女とユダヤ少年

浅野浩二

第1話ドイツ少女とユダヤ少年

ドイツ少女とユダヤ少年


あるドイツの学校である。

コレットは、優しいドイツ人である。

学校に、ニールス、という、ユダヤ人の男の子、が、転入してきた。

コレットは、ニールスを、一目で、好きになってしまった。

なので、コレットは、ニールスと、友達になりたくて、ニールス、に、話しかけた。

「ニールス君。よろしく」

だが、ニールスは、プイ、と、顔をそむけた。

いつまで、経っても、ニールスは、コレットを、無視し続けた。

ある日の放課後である。

「ニールス君。どうして、私を無視するの?」

と、コレット、が聞いた。

「それは、君が、ドイツ人だからさ。君のお父さん、は、ナチスの党員だっただろ。僕の、お父さんは、ナチスに殺されたんだ。だから、僕は、君と口をきかない」

と、ニールスは、キッパリと言った。

コレットは、心の優しい、誠実な、罪悪感を感じやすい、デリケートな、性格だった。

コレットは、自分は、直接は、ユダヤ人を、虐めてはいないが、自分が、ドイツ人なので、ユダヤ人に対して、申し訳なさ、を、感じていた。

「ご、ごめんなさい」

コレットは、目に涙をためて、謝った。

「ふん。ドイツ人は、ユダヤ人を、600万人、ガス室で、殺したんだぞ」

ニールスは、突き放すように言った。

「ご、ごめんなさい」

コレットは、目に涙をためて、謝った。

「ナチスは、ユダヤ人を、生体実験したんだぞ」

ニールスは、突き放すように言った。

「ご、ごめんなさい」

コレットは、目に涙をためて、謝った。

「ふん。口先だけなら、誰だって、謝れるさ」

ニールスは、突き放すように言った。

「ご、ごめんなさい」

コレットは、目に涙をためて、謝った。

「ふん。ごめん、で、済んだら、世の中、ゲシュタポ、必要ないぜ」

ニールスは、突き放すように言った。

「ご、ごめんなさい。私。ニールス君、と、友達になりたいの。どうしたら、許してくれる?」

コレットは、涙を流しながら、聞いた。

「じゃあ、こっちへ来い」

そう言って、ニールスは、歩き出した。

コレットも、ニールスに着いて行った。

少し、行くと、バラックの小屋があった。

「ここは、ナチスが、ユダヤ人を、殺した、ガス室だ」

と、ニールスは、言った。

「お前が、本当に、反省している、というのなら、ここで、殺された、ユダヤ人に、なってみろ」

と、ニールスは、厳しく言った。

「ど、どうすればいいの?」

コレットは、何をすればいいのか、わからなかった。

「ユダヤ人は、ここで、裸にされて、塩素ガスで、殺されたんだぞ。お前も、そうなれ」

と、ニールスは、言った。

「ど、とうすればいいの?」

コレットが聞いた。

「ユダヤ人が、ナチスによって、どうやって、殺されたか、知らないのか?」

ニールスが聞いた。

「し、知っています」

コレットは、言った。

「ユダヤ人は、どうやって、殺されたんだ?」

ニールスが聞いた。

「裸にされて、塩素ガス、で、殺されました」

コレットは、言った。

「そうだ。お前が、ドイツ人として、反省している、というのなら、そうしろ」

ニールスが言った。

「・・・・」

コレットは、黙っていた。

「安心しろ。お前の命までは、奪わない。これは、真似事だ。お前が、本当に、ドイツ人として、反省しているのなら、やれ」

ニールスが言った。

「わ、わかりました」

コレットが言った。

「じゃあ、服を脱げ」

ニールスが言った。

「は、はい」

コレットは、上着を脱いで、スカートも脱いだ。

そして、ブラジャーを、外し、パンティーも、脱いだ。

「は、恥ずかしいわ」

一糸まとわぬ、丸裸になった、コレットは、両手で、恥ずかしい所を隠し、その場に、座り込んでしまった。

「誰が、座っていいと言った?」

ニールスは、冷たく言い放った。

ニールスは、縄を取り出して、コレットの、手首を縛った。

そして、その縄尻を、天井の梁に、引っ掛けて、グイグイと、引っ張った。

「ああっ」

コレットの手首は、どんどん、天井に引き上げられていき、天井に、吊るされる形になってしまった。

コレット、は、つま先立ちになった。

「な、何をするの。ニールス君?」

コレットが、聞いた。

「フランスのドゴール将軍は、イギリスに亡命して、ナチスに抵抗するように、呼びかけたよな。ゲシュタポは、反ナチ・レジスタンス、を、捕まえたら、何をした?」

ニールスが、聞いた。

「・・・・」

コレットは、答えられなかった。

「反ナチ・レジスタンス、は、ゲシュタポ、に、捕まえられたら、拷問されたんだぞ。そのくらい、知ってるだろ」

ニールスが言った。

ニールスは、ムチを、手にすると、コレットを、鞭打ちだした。

ビシーン。

ビシーン。

ビシーン。

ニールスは、コレットの、柔らかい、可愛らしく、ふっくらとした、尻をムチ打った。

「ああー。痛―い」

厳しい、ムチが、コレットの、柔らかい、大きな、尻に炸裂した。

「ああー。許してー。ニールス君」

コレットは、泣きながら、叫んだ。

しかし、ニールスは、鞭打ち、を、やめない。

「やめて欲しければ、反ナチ・レジスタンスのアジトを言うんだ」

そう言って、ニールスは、コレット、を、ムチ打った。

「し、知りません。反ナチ・レジスタンスのアジト、なんて」

コレット、は、泣きながら、そう、叫んだ。

「強情な女だ。しかし、どこまで、耐えられるかな」

そう言って、ニールスは、コレットを、鞭打ち続けた。

「許して。ニールス君。本当に知らないんです」

コレット、は、泣きながら、そう、叫んだ。

「強情な女だ。反ナチ・レジスタンスのアジト、を、吐いたら、鞭打ちは、やめてやるぞ」

そう言って、ニールスは、コレットを、鞭打ち続けた。

「アンネ・フランク、は、可哀想に、15歳で、死んだんだぞ」

ニールスは、泣きながら、コレットを、ムチ打った。

「ごめんなさい」

コレットは、泣きながら、許しを請うた。

「ナチスは、ユダヤ人の、貴族の、皮を剥いで、人間の皮で、ランプのシェードを、つくったんだぞ」

「ごめんなさい」

コレットは、泣きながら、許しを請うた。

ニールスは、さんざん、コレットをムチ打った。

コレットの、尻は、赤く、腫れあがっていた。

ニールスは、コレットに、バケツで、水を、ぶっかけた。

かなりの時間、ニールスは、コレットを、ムチ打った後、鞭打ちをやめた。

「もう、いい。今日は、勘弁してる」

そう言って、ニールスは、コレットの、縄を解いてやった。

そして、タオルで、濡れたコレット、の体をふいてやった。

「あ、ありがとう。ニールス君」

コレットの涙が、嬉し涙に変わった。

「じゃあ、オレは、帰るからな」

そう言って、ニールスは、小屋を出ていった。

あとには、コレットが、残された。

コレットは、パンティーを履き、ブラジャーを着けた。

そして、スカートを履いて、ブラウスを着た。

そして、カバンを持って、小屋を出た。

翌日の学校である。

「ニールス君。おはよう」

コレットは、少し、恥ずかしがりながらも、ニールスに、挨拶した。

しかし、ニールスは、プイと顔をそむけ、コレットを、無視した。

コレットは、ガッカリした。

その日の歴史の授業である。

歴史の教師が、壇上に立った。

「皆さん。今日から、今日から、第二次世界大戦前から、ヒトラーの独裁政権が、ドイツに、誕生した、歴史の話になります。これは、ヒトラー政権、および、ドイツ人、が、行った、悲しい、悲惨な、歴史です。しかし、これは、歴史の事実です。我々、ドイツ人は、この行為を直視しなくてはなりません」

そう言って、教師は、黒板の前に、スクリーンを立てて、スライド映写機で、アウシュヴィッツ強制収容所、の写真、を、写し出した。

写真は、強制収容所で、働かされている、ユダヤ人、や、ジプシーの様子。

わずかな食糧で、働かされて、骨と皮だけに、なって、ほとんど、生気を失っている、収容所に収監された、人々。

ガス室で、殺されて、うず高く、積み上がった、骸骨の山。

などが、映し出された。

「おえー」

見ていて、気分が悪くなって、吐く生徒が、続出した。

「皆さん。見ていて、つらいでしょうが、これが、歴史の真実なのです。しっかり、歴史の事実を直視しなければ、なりません」

と、教師は言った。

次に、シェード付きランプ、が、写し出された。

「皆さん。これが何だか、わかりますか?」

教師が聞いた。

「・・・・」

誰も答えられなかった。

「この、ランプのシェードは、強制収容所に、入れられた、ユダヤ人の、皮を剥いで、作られたものです」

教師が言った。

「おえー」

生徒たちは、吐く者が続出した。

「ランプのシェード、だけでは、ありません。強制収容所の、女看守、イルゼ・コッホ、は、ユダヤ人の皮で、ブックカバー、や、手袋、など、も、作ったのです」

教師が言った。

「これだけでは、ありません。これらの人間の皮による工芸品は、ガス室で、殺した、ユダヤ人の、皮を剥いで、作ったものですから、死人に痛みはありません。強制収容所では、ゲシュタポ、は、ユダヤ人を、生体実験の材料にしました。主として、ヨーゼフ・メンゲレ、という医師が、行ったのです。ユダヤ人、を、麻酔もかけずに、骨、筋肉、神経、内臓、を取り出したり、寒冷暴露の肉体的影響を調査する目的で、極度の低体温状態に、したり、マラリア感染者に対する、治療薬の開発のため、健康な、ユダヤ人、を、マラリアに、感染させたり、火傷の治療法を、開発するために、健康な、ユダヤ人、を火傷させたり、人間が、どこまで、海水を飲んで、死なないか、調べるために、ユダヤ人、に、海水、を、飲ませたりしました」

教師が言った。

「おえー」

聞いていた生徒たちの中で、吐く者が続出した。

「今日は、このくらいにしておきます。次回は、ドイツがポーランドに行った、犯罪について、述べます。皆さん。ドイツ人、が、ユダヤ人、に、行った、残酷な行為に、胸が痛むでしょう。吐き気が、するでしょう。しかし、私たちは、歴史の事実を直視しなくてはなりません。もう、二度と、このような、過ちを犯さないためにも・・・」

教師が言った。

コレットは、吐き気を押さえながら、聞いていたが、ユダヤ人に対する、申し訳ない思いで、胸が、いっぱいになっていた。

ジリジリジリー。

その日の授業が終わった。

ニールスは、カバンを持って、席を立って、帰ろうとした。

その時。

「あ、あの。ニールス君」

コレットが、モジモジしながら、ニールスに呼びかけた。

「なんだ?」

「あ、あの。ドイツ人は、ユダヤ人に、ひどい事をしたでしょ。その償いをしたいの」

ニールスは、しばし、コレットを、見ていたが。

「そうか。じゃあ、オレについて来い」

そう言って、ニールスは、学校を出た。

コレットも、ニールスに、着いて行った。

ニールスは、昨日の小屋に行った。

「入れ」

ニールスが言った。

「はい」

ニールスに、言われて、コレットは、小屋に入った。

「お前たち、ドイツ人の、ナチス、は、ユダヤ人を、生体実験したんだぞ」

「はい。そうです。申し訳ありません。ドイツ人として、心が痛みます。償いをしたいと思います」

コレット、が言った。

「よし。じゃあ、着ている物を、全部、脱げ」

「はい」

コレットは、上着を脱いで、スカートも脱いだ。

そして、ブラジャーを、外し、パンティーも、脱いだ。

「よし。じゃあ、お前を、生体実験してやる。この机の上に乗れ」

「はい」

コレットは、机の上に乗った。

「四つん這いになれ」

「はい」

コレットは、ニールスに、言われたように、机の上で、犬のように、四つん這いになった。

「じゃあ、お前の体を隅々まで、調べてやる」

そう言って、ニールスは、コレットの、口の中、耳の中、鼻の穴、を、徹底的に調べた。

「は、恥ずかしいわ」

コレットは、顔を赤くして言った。

ニールスは、今度は、コレットの、尻の穴、を、広げ、指を入れた。

「ああー」

コレットは、叫んだ。

「よし。じゃあ、今度は、仰向けになれ」

ニールスが命じた。

「はい」

ニールスに、言われて、コレットは、机の上に、仰向けになった。

ニールスは、コレットの、手足、を、大の字に、テーブルに縛りつけた。

「足を大きく開いて、まんこ、を、見せろ」

「は、はい」

コレットは、ニールスに、言われて、足を大きく開いた。

ニールスは、コレットの、まんこ、を、開いて、指を入れた。

「ああっ。恥ずかしいわ」

コレットは、顔を赤くして言った。

ニールスは、コレット、の、まんこ、を、丹念に調べた。

そして。

コレット、の、乳房、を、揉んだり、乳首、を、つまんだり、首筋、や、脇腹、を、くすぐったりと、あらゆることを、した。

コレット、は、くすぐったさに、

「ああー」

と、叫び続けた。

「よし。じゃあ、今日の、生体実験は、これで、終わりにしてやる」

「あ、ありがとう。ニールス君」

コレットの涙が、嬉し涙に変わった。

「じゃあ、オレは、帰るからな」

そう言って、ニールスは、小屋を出ていった。

あとには、コレットが、残された。

コレットは、パンティーを履き、ブラジャーを着けた。

そして、スカートを履いて、ブラウスを着た。

そして、カバンを持って、小屋を出た。

そうして、その日から、毎日、放課後になると、ニールスは、コレット、を、小屋へ連れて行って、色々な方法で、裸にして、拷問した。

ある時のことである。

ニールスは、コレット、を、裸にして、椅子に縛りつけた。

そして、洗濯バサミを、コレット、の、乳首、や、耳、や、体の、あらゆる所につけた。

「じゃあ、お前の、髪を、バリカンで、刈ってやる」

そう言って、ニールスは、バリカンを、取り出して、コレット、の、頭に当てた。

コレット、は、バリカンを見て、真っ青になった。

「お願い。ニールス君。それだけは、許して」

コレット、は、泣きながら、許しを請うた。

「アンネ・フランク、も、バリカンで、髪を刈られたんだぞ。オレは、お前の命までは、とらないでやっているんだぞ。感謝しろ」

と、ニールスは、厳しく言った。

「・・・わ、わかりました。どうぞ、私の髪を切って下さい」

コレット、は、ポロポロ、涙を流しながら、言った。

ニールスは、バリカンを、手放した。

「・・・・お前の謝罪が、ホンモノ、である、と、わかったよ。オレは、お前を許す。もう、虐めたりしないよ」

と、ニールスは、言った。

「あ、ありがとう。ニールス君」

コレット、は、嬉し涙を流しながら、泣いていた。

「ごめんな。コレット。色々、意地悪して。つらかっただろう」

「ううん。つらくなかったわ。あ、あの。ニールス君。私と、友達になってくれる?」

「ああ。なってやるよ」

「嬉しい」

コレット、は、また、泣いた。

二人は、小屋を出た。

「あ、あの。ニールス君」

「なんだ?」

「何だか、私、ニールス君に、虐められているうちに、だんだん、嬉しさを感じ出したの。虐められていても、ニールス君と、関係を、持てたことが、嬉しかったの・・・そして、だんたん、明日は、どんなふうに、ニールス君に、虐められるんだろうって、ワクワクするようになっていったの。きっと私、マゾなのね」

コレット、が言った。

「そうか。実は、僕も、最初は、ドイツ人に対する、うらみ、だけだったけれど、虐めているうちに、何だか、君を虐めることに、サディスティックな、喜び、を、感じ出していたんだ」

ニールスが言った。

「じゃあ、ニールス君は、サドで、私は、マゾ、で、SМプレイを、していたのね?」

「まあ。そういう面も、あるね」

二人は、手をつないで、歩いて、家に帰った。

それ以来、ニールス、と、コレット、は、仲の良い、友達になった。

その翌日から。

「はい。ニールス君。私が、作った、クッキーです。よかったら食べて下さい」

と、コレット、が、クッキーを、差し出した。

「ありがとう。コレット」

と、ニールス君は、嬉しそうに、受け取って、昼休みに、食べた。

二人は、昼休みに、一緒に、勉強を教え合うようになった。

「ニールス君。今日の放課後、図書館で、一緒に勉強しない?」

「うん。しよう。しよう」

クラスの皆は、

「あれー。どうして、ドイツ人嫌いの、ニールスは、コレット、を、嫌っていたのに、仲良しに、なったんだろう?」

と、疑問の目で見た。

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ドイツ少女とユダヤ少年 浅野浩二 @daitou8

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