高嶺の花の美少女幼馴染が俺を庇って骨折→俺、お世話係させられた。真夜中になって幼馴染の様子がおかしいwww

雲川はるさめ

第1話

俺はこの日、

フォトナ、というゲームに熱中して

ろくに寝ていなかったんだ。


そんな矢先の事。


朝、階段を昇っていたら、急な目眩。



俺は真っ逆さまに落ちた。


「あ、やべ....」


と思った瞬間には落ちてたんだ。


運悪きゃ頭打ち付けて...



そんなことを考えていたら、

思わぬクッションのおかげで俺は助かっていた。


代わりに。


俺の幼馴染。


美少女にして、才色兼備。


つまるところ、学園の高嶺の花である

真島マヒロを下敷きにしていた。


更に困ったことに。


俺は昨日の放課後。


マヒロに「シンジとは付き合えない。理由はゲームばっかしてて、遊んでくれなさそうだから」などと言われて振られたのだが、


そのマヒロを。


あとで分かったことだが。

マヒロの左腕を、

骨折させてしまっていた。


「た、助かった...」


俺は小さく呟いた。

そのすぐ後に。


「重い...!!」


「そんでもって、左の腕凄く痛いっ...!」


慌てて立ち上がると。


マヒロが泣きそうになってた。


「急に私の目の前に降ってくるとか...ないわ!」


階段の踊り場のところで。


マヒロが左腕の真ん中へんを右手で

押さえ、顔を歪めていた。




もしかして骨、折れてるんじゃ...!?


このあと、マヒロに平謝りして、

俺は昨夜のゲームしてた自分を呪った。


マヒロに怪我をさせてしまったんだ。


「取り敢えず、病院行かなきゃ...!」


俺はマヒロをその場に残して保健室まで走り、

保健の先生に階段の踊り場まで来てもらった。

美人な先生にマヒロの腕の状態とか見てもらった。そしたら俺のせいで

足も捻ったみたいで、そっちはそんなに

大したことなく歩けるみたいでホッとしたけど。


マヒロは保健室の先生に付き添われて、

近くの整形外科クリニックに行くことになったんだ。


「お、俺も...!」


「ついて来なくていい」

「...本当にごめん...」


謝ることしかできなかった。

三時間目が少し始まった頃に。

マヒロは左腕を包帯で肩から吊ってて。

見るからに痛々しい見た目で現れた。


マヒロとはクラスが一緒。


席は遠く離れてる。

俺が窓際1番後ろで。


マヒロは壁際1番前だった。


俺はすまなさそうにマヒロを見てた。


マヒロは自分の席に座る瞬間に、

俺の方をチラ見した。


ごめん


と送れもしないテレパシーを送ってみたんだが。不思議とマヒロはそんな怒った風な感じはなかった。



やがて昼休みになり。


怪我したマヒロが自分の席でモンハンの攻略本を読んでた俺の元へとやって来て、


「放課後、大事な話があるの。

一緒に帰ろう」


と言ってきた。


「あ、うん、分かった」


「あのさ、シンジ」


「ん?」


「相変わらず、頭の中はゲームのことばっかだね?」


大切な攻略本をチラチラ見ながら

マヒロは呟いた。


「え、そんなことねぇぞ」


「俺はだな、マヒロのことも

ちゃんと考えてる。

怪我した時だって、俺のせいで

ごめん、って猛省したし」


「それに、病院に行ってる間中、

大したことなきゃいいけど、って心配してて。

授業どころじゃなかったわけで」


「ふうん」


マヒロは不服そうな笑みを浮かべて。


それから思わせぶりに、

こんなセリフを吐いた。



「これからはさー、いつでも、私のことしか考えられないようにしてあげる。

覚悟してなさい!!」


「え...??」




「じゃ、放課後、校門のとこで

待っててよね!」と念押しした。



「お、おう...!!」


16:30。


本当ならマヒロは、バスケ部だから部活に行かなきゃの時間帯だが、俺のせいで

怪我しちゃったので、当分、部活には顔を出せない。



対し、俺は帰宅部だからいつもこの時間には

学校を後にする時間帯だった。


校門でマヒロを待つ。

やがて

マヒロが校舎から出てきた。



「ごめん、シンジ!

随分と待たせたよね...??」


「いやそんなに待ってない」


歩き出す俺たち。


「よかった。で、これから私のお世話係頼まれてほしいんだけど」


「お世話係?ま、取り敢えず、出来る限りのことはするよ...」


「そうね、色々と身の回りのこと、

やってもらうわよ!

何せ、この私を怪我させたんだから...!!」


「ああ...」






マヒロの家は俺のすぐ隣の家だった。


「じゃな、マヒロ。

また明日な...!」


俺はマヒロの家まで来て、

別れようとした。


だが。


「あのね、シンジ」


「ん?」


「夕飯作ってほしい。

それから、お風呂一緒に入って背中流してほしい。

あとね、一緒にベッドで寝てほしい」


「え」


「見てよこれ」


マヒロはひょいと包帯ぐるぐる巻きの左腕を俺の目の前にかざして見せた。


「不自由になってるの。

怪我が治るまで、私の身の回りのお世話してよ」


「え」


「え、じゃない。私の

お世話係でしょ?」


「いや、でも...流石に風呂とか

寝る、とかまずいだろ?」


「おまえの厳格な両親の手前...」


「それがさー、居ないわけよ。

仕事で

当分帰って来ないわけ!」


「いや、しかし、、

おまえの背中を流すのは俺の母さんでもよくないか?母さんは看護師してるから、

お世話なれてるし。あ、でも、

今日は夜勤の日か...」


「やっぱり、シンジしかいないわ...」


「今、制服着てるわけだから。

お世話しやすいように、ジャージでもなんでも

動きやすい私服に着替えてきてよ...!」


「待て待て、マヒロ。早まるなよ。

風呂とかはな...」


「仕方ないよね...?

私一人じゃ洗えないし。

洗えたとしても時間めちゃくちゃかかるし」




「うわ...」




「何よその顔...

怪我させたんだから、やるべきよね??」

「待ってろ...!今すぐ着替えて、

おまえん家に顔を出す...!」



「そうこなくっちゃ!!」



俺は一旦家に戻り、上下灰色のスウェット服に着替えまた、マヒロ宅へとお邪魔した。


マヒロはリビングで呑気に寛ぎ、

俺にお茶を勧めた。


「シンジ、喉渇いてない?ちょっとお茶しよ?」


「あ、ああ...飲む...」


俺はソファに座り、マヒロと対面した。



アールグレイ?なのか、紅茶のいい匂いが

部屋に立ち込めていた。


更に。


マヒロが言うことには。


「この、クッキーね、昨日私が焼いたの。

味見てほしい」


「美味いよ...」


「良かった...!」


マヒロはにっこり微笑んだ。




ハート型。。

俺的に嬉しかった。




「夕飯なんだけどさ...何食べたい?」


俺が尋ねると、マヒロは遠慮がちにこう言った。



「あのね...コロッケがいい...」



「分かった...」


「シンジ...」


「ん?」


「ごめんね。手のかかる料理なんて

やらせてさ...」


「別に。ちょうど俺もコロッケ食べたいと思ってたとこだし...」


さて。

まだ仕事中の

母親には。


居間のテーブルの上に置き手紙を残して来た。


母さんへ


マヒロが俺のせいで腕を骨折した

俺はマヒロの家にいて、お世話係として

御奉仕する羽目になった

心配しないでくれ

隣の家にちゃんといて、

マヒロの身の回りのことできるかぎり

してあげる役目を全うする、と。





それからその置き手紙に最後、ちゃっかり付け足してもきた。


マヒロの家に泊まる...


と。


時流れて夕飯後。



このあとが問題だった。





脱衣所で俺とマヒロは口論になっていた。


「ちょ、おまえな、俺に見せちゃっていいのか...!?」


「仕方ないでしょ!?」


「おまえ、顔真っ赤だぞ...!

ひとりでなんとかできるなら、なんとかしたほうがいいんじゃねぇのか!?」


「...っ!」


マヒロは怒ったように、包帯の巻かれた左腕を俺の顔の前に掲げて見せた。


「シ、シンジがいけないんだからね..!

ゲームばっかやっててさ、どーせ、寝不足でしょ?それで目眩起こしてさ!私のところに落ちてきたんだからさ...!」


くそ...!


「きれいに私の身体洗ってよ...!その前に、ほら、シンジ、脱がして、

私の服!」




「ううう...」





とかく大変だった。




「お世話係なんだから!ちゃんと、背中流してよ...!」


「ああ...」




さて俺は女のなまめかしい身体が脳裏に焼き付いてしまい、非常に落ち着かなかった。


それでもこの、お風呂作業が終わって。


更に真夜中、大変な事が起ころうとは、

マヒロの服を着せていた俺はそんなこと

思ってもみなかったのでした。





夜23:00。


幼馴染はとんでもないこと言った。


「シンジ、私と添い寝してよ...!!」


「え」




「なによ、その驚き様!

一緒に寝てよって予め伝えておいたでしょ!」


「いや、マヒロ、あのな、

俺はお前の部屋にはいるけど、

床でいいよ、、

毛布を貸してくれたらそれでいいよ...」


「シンジに貸す、毛布はない!!」


「え」




「この、私のベッドに上がって!!

早く...!そんで電気消すから...!」

添い寝...


だけで済むかと思ったんだがな。


それだけでは終わらなかった。


俺はマヒロの奴に抱き枕にされ、さらに

服を脱がされた。


「おまえ、ちょ、何やってんの!?

てか、なんでその左腕で俺のこと力つよくハグできんの!?おかしくない!?」


「え、ええ!?あ、しまっ...」


「なんだよ、嘘かよ!?

折れてねぇのか!?」



俺が驚いて逃げようとしたけど、



「逃がさないからね!」


「ええー!」


「俺達、まだ高校生じゃんか!

はやすぎるって!!」


大体な、


心の準備ってもんができてない。


こんな急に大人の階段のぼるなんて、

想定の範囲外だ!


「俺達の関係性は、幼馴染み!

そうだろ...?この前、俺のこと、振ったじゃん!」


「うん、振ったよ。

だって、シンジってばゲームばっかやってて気に入らなかったんだもん」


「頭ん中、ゲーム中心で回ってるでしょ?

私が占める割合って、何パーセントくらい

あるの?」


割合を聞かれてもな...



「今も頭の中は、ゲームのレベル上げのこと

少し考えてたり?」


「いや、それは

今後は控えるつもりだし、その...

さっき、風呂場でのマヒロの半分くらいの

生まれたまんまの姿を見てしまったからして、、」


「少しは興奮した?」


「お、おう...」


「頭ん中、ちょいヤバめの妄想した?」


「う、うん...」


「じゃ、これから、その妄想、

現実にしてあげる!」


「ええー!?」


マヒロは満足げに頷くと。

パチリと電気を消した。


薄暗い中で。

マヒロがパジャマを脱ぎ捨てた。


この後のことは。


訳あって描けない。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

高嶺の花の美少女幼馴染が俺を庇って骨折→俺、お世話係させられた。真夜中になって幼馴染の様子がおかしいwww 雲川はるさめ @yukibounokeitai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ