第6話 家での様子③

「美佳おねえちゃん髪洗ってあげるねー」

「ありがとう」


いい気持ちー。

髪をゆっくりととかされて背中がぞくぞくとする。

いつもの私だったらわしゃーって洗ってしまうけれど、いつも乃絵ちゃんと入るときはこうやって念入りに洗ってもらっている。

あ、わしゃーって洗っていたのは趣味に時間に費やしていたかったからで、お風呂に入りながらも携帯でアニメを見たりしていた猛者な私なので髪の毛を洗う行為は手がふさがってしまうし目を閉じてしまうのでどんなこともできないので嫌いだった。

だけど、こうやって誰かと一緒に楽しくお風呂に入っているときは別で、ゆっくりするのが好きだった。

そのとき後ろからムギュっと抱きしめられる。

何かおこったのかなと思っていると、乃絵ちゃんがえへへーと少し儚げに笑う。


「どうしたの?」


だから自然にでていたその言葉に私自信も驚いていた。


「うーん、美佳おねえちゃんが来てくれてよかったって思ったの。」

「なんでー?」

「これから楽しくなりそうだからね、だから嬉しいの」

「そっかー」


っとそこで気づいた。

抱きしめられて背中に乃絵ちゃんの胸の感触がふにゅりと変形するのがわかる。

こ、この大きさは……

思わずゴクリと生唾を飲み込んでしまう。

これってもう悠里を超えてるんじゃないのかな。

そう、悠里はこの家族の中で一番胸の大きさを気にしている。

それは伯母さんがDで舞姉がEそして私も実はEギリギリあって、乃絵ちゃんのこの感触はCはある。

確か今の悠里も前のときとあまり変わっていないように見えていたのでCくらい。


となると……

中学一年生に抜かれる姉……

悠里としてはなんともいえない気分になるだろうと思う。

そして私は本当にそうなのか確かめるべく口を開く。


「乃絵ちゃんの胸ってもしかしてCカップくらい?」


すると乃絵ちゃんは顔を真っ赤にして、慌てながらコクリと頷いた。


「そっかー、私もぬかされちゃうかもね。」

「そんなことないよー」


恥ずかしそうに頬を染めて答える乃絵ちゃんをペロペロしたいお。

というか可愛すぎるんだけどー。

心の中で絶叫をした私は乃絵ちゃんをゆっくり抱きしめる。

その後はお察しの通り、二人でさらに喋ってからお風呂をあがりました。

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