第7話 無題 2022.3.28

 別に、鳥は自由ではないかもしれない。大空を優雅に飛んでいる鳥は自由だというのは私たちが押し付けている幻想だろう。そもそも鳥は優雅に飛んでいるわけではないのかもしれない。それも私たちの勝手な思い込み、妄想なのかもしれない。人に幻想を押し付けていて、それが裏切られて落ち込むことはよくある。こんな物騒な言い方ではなくても、似たようなことを感じたことはみんなあるんじゃないかな。自分から見て、羨ましいと感じる人がいるとする。その羨ましいと思っている部分は、たとえば、運動ができるとか勉強ができるとか、性格がいいとか、コミュ力が高いとかだとする。そんな人がいたら完璧超人だな。でもその人はいつも悩んでいる。少し前に書いたと思うが、その人が性格がいいと周りから思われているのはたぶん、自分をすり減らしているからだろう。だから、自分が完璧超人だと思っている人はよっぽど変な人じゃないと居ないんだろう。ただ、明らかにすごいと思っている人自身の長所をそんなことないよとか否定されるとちょっといらついたりもしてしまう。少しは認めてほしいこととかもあるんだよね。今日はそろそろ終わろう。読んでくれた人ありがとうございました。だから、視点が違うと見えることはまるっと変わる。こう書くとやっぱり、当たり前のことのようだ。自分がすごいと思っている人にも必ずしも悩んでいることはある。それを隠すのがうまいか、かまってほしくてさらけ出していくかそのどちらかくらいなんじゃないかなとも思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る