けなされまくって過労死した私は、転生して異世界最強の魔王と言う立場になりました。

みゅーぺ

私は過労死したそうです

 いつもどうり居残りで仕事をしていた。

 突然意識が薄くなって……、意識と息はそこでぷつりと途切れたのだった。私の視界は仕事場から、雲の上に切り替わった。

 ここ、どこだ?(一回目)

 目の前に、天使のような人が現れた。

 というか、胸がでかい。とにかくでかい。


「こんにちは~!私は、異世界へ転生する人の接客係です~!え~っと、麗羅さんですね!」

「え、え?はっ、はい。」

 

 急に話し始めた人にビビりながら返事をする。

 やけにテンション高いな。


「私、死んだんですか?」

「そうですね~!私としては、この世界の住民が増えるのは喜ばしいことです~!」

 

 あ。この人危ないわ。人が死んだのに喜ぶとかイカレテルわ。

 一歩後ろに下がる。


「で、あなたは、けなされまくった人生を送ったんですよね?」

 言っていることは一つも間違えてはいない。が、はっきりと言われるとあれだな。ムカつく。

「第二人生は楽しく送りたいですよね~!それなら…あ。ちょうどいいのあるわ。よっし。この人は魔王にしようっ!今、私の中で会議がありました!あなたの職業決まりました☆」

 

 今、独り言みたいなので言ってたつもりだと思うけど、バリバリ聞こえてた。

 魔王とか、なんとか言ってた気がする。魔王じゃなくても、ゼッタイ危ないこと言ってたわ。


「えっと、他に要件とかありますか?」

「ん~。不老不死にしていただけたらなと…」

 

 ファンタジーとか、異世界小説とかよく読んでたし、過労死したんだからせめて第二人生は死なないようにしたい。


「え。」

 

 あれ?意味が違ったかな?


「は~い!でっきました~!」

「じゃあ、異世界へGO~!」

「ふぇっ!?」

 

 またまたここで意識が途切れた。

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