リバースクロニクル -夢見る少年と白い猫-

ラミウス

第1章 クルス

プロローグ

〈・・・とうとう倒したよ、ベル!〉


かなり疲れていそうな声だが、満足そうに誰かが大声で叫ぶ。


〈お見事でした、クレオス。これでやっと呪いから解放されますわ・・・〉


もうひとりも満足そうだ。


〈・・・あった!このオーブに違いない。ベル、触ってみてくれ〉


〈わかりました。少し離れてください。・・・それではいきますわ。〉


もうひとりが何かを触っているらしい。


〈・・・オーブから光が! クッ、眩し過ぎる! 離れるんだ、ベル――〉


〈これは――〉


すべてが真っ白になった。

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