第一章 大人気Vtuberへの道~
第1話 知らない人
ある平日の昼。いつもの毎日だと思っていたのに……。
「流ちゃん。おつかい行ってきてくれない?」
「はーい!」
僕はいつものように母さんに買い物を頼まれた。勢いのある返事をして、そして買い物メモを渡され、スーパーまで行く。
「えっと……ジャガイモに、人参、牛肉と後は玉ねぎ……重いものが多いなぁ……持てるかなぁ、……頑張ろう!」
と言いながら買い物を済ませ、帰ろうとしたその時だった。男の人に声をかけられたのだ。
「ねぇ君、―――」
「……っ遊びの誘いは結構ですっ!!」
といい、僕は、逃げる。ちょっと待って、君が思ってることと違うんだ、と言われたがとにかく逃げる。こういうことを言う人は大体、嘘だと分かっているからだ。スーパーからだいぶ離れた所で止まると僕はため息をついた。もう大丈夫だと思っていたのに……隣で息切れが聞こえた。僕の背筋が冷たくなるのを感じた。
「はぁー……君、足速いね……。」
えっへん!足には大分自信がある方だと思うんだよね!……ってそんな事考えてる場合じゃない‼この人僕をどうやってでも誘拐したいの!?慌ててまた逃げようとする僕の手をつかんでこう言った。
「さっきも言ったけど、君が思っているのとは違うよ。ちょっとカフェで話そう。ね?」
「…………分かりました。」
そして言われるがままカフェへ行くことになってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます