第十話 能力の強さ

ドーン




ん?何が起こったんだ?ワイバーンが『火王』って言ってそれから見えないな。


「あ、見えた。ってワイバーン?その姿は!」


「ああ、これが我の戦闘モード、『火王』だ」


「その効果はわかるが『火王』で変身したときめっちゃ大量の煙が出たからどうなるんだ?」


「変身したとき、我の魔力以下のやつに爆発を自動的に浴びせられる効果がある」


「えぐいな!うん!しかもその変身したときめっちゃかっこいい!」


「やめろ!照れるだろ!」


うわ、顔が赤くなってる。もともと赤いけど。




「ふう、危ない危ない。初めてその変身形態を見たぞ、ワイバーン」


「ち、生きてやがったか。俺の『火王』の効果をくらっても死なないなんて」


「このクエレブレが守ってくれたぞ」


「だがどうやって?」


「毒さ!火を毒で消したっといった方が簡単かな?」


「なら!『火王流 火柱』」




ドーン




「これならどう...だ」


「効かないな!お前はこのクエレブレには勝てない!相性的にもな!」


「くそ、どうすれば」


ワイバーンが焦っている。


あれを使ってみるか。


「なあなあ王様さんよー俺のこと忘れてないですよね?」


「ふん、忘れるわけないだろう、殺してやるよ!クエレブレ毒だ!『毒打ち』」




ぐちゃ




「余裕だったな」


「まあまあそう焦るなって、俺はやられてないぞ!」


「鬼信大丈夫か?」


「ああ、全然大丈夫だ」


「な、なぜだ?確実に手ごたえがあったはずだ」


「そうだな、確かに当たった」


「ならなぜ?」


「それは、吸収だよ!俺に当たった物質な衝撃はすべて俺の力に吸収される!『吸自力(きゅうじりょく』だ!」


「そ、そんな、そんな力あってたまるかあああああああああ!」


「あるんだよな。俺は異質という存在だからな。そろそろ反撃させてもらうぞ。『吸自力 排出』これは俺が食らった衝撃や物質を力に変えて能力パターンを増やせる」


「すごいすごいぞ!鬼信!」


「まあな!あ、まずはクエレブレをいただくよー。吸収には威力があるからそれに当たった分だけ俺の力になるから、クエレブレは俺の一部になる」


「ま、まて、本当に待ってくれ」


「待たない、『吸収 強』」




ビューーン。


シュン。




「あ、あ、あ、わ、悪かった。だから殺さないでくれ」


「王さー、今更謝っても遅いよ、苦しんでいる人をあざ笑いながら見ているってどんな気持ちなんですか?死を与えても罰は当たらないさ、お前を倒せばこの都市で苦しんでいる人も救われるんだよ、じゃあな、『吸自力 死』」




ドカーン




「ふう、終わった終わった。ワイバーン帰るぞ」


「実にあっさりだな...鬼信強力な力を持ちすぎだな」


「へへへ、まあな」


「だがあの上司どこに行ったんだ?」


「え、あ、忘れてたな。どうしようかな」


「我の魔力を感じる力で探そうか」


「ああ、そうしてくれ」


「........、っな」


「どうした?」


「外を見てくれ!まずいことになっている!」


「どうしたってえ、都市にある工場や家が爆発している!」


「爆発の原因はおそらく上司だ!急がないと!」


「そうだな!早くしないと」




.............


はあはあ、外に出たけどやばいことになっている。


《死者が増えています》


原因は?


《おそらく上司が魔物用の強化剤を飲んだと思われます》


まじかよ。ていうことは上司は魔物だったってこと?。


《そうですね、主を怪しんだのも試したのかもしれません。ですが飲むってことは相当弱い魔物と思われますね》


だな。とりあえず早く上司を止めないと!急がないと!。


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神様にシカトされて異世界転生(TS) 牛山 @usiyama

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