神々の残されたもの達~狂気の沙汰ほどなんとやら外伝~
雅架音
第1話僕たちの日常
20××年×月××日突如として世界中のとある管理下の施設が一斉に爆発、全ての施設にあったカプセルから極悪なウイルスがまき散らされた、ウイルスに感染したものは2時間以内に死亡そして―ゾンビとして生まれ変わった。
ゾンビは常に肉に飢えており生存者に襲い掛かる更にそのゾンビに嚙まれた者もゾンビにという悪循環もあり人類は次第に数を減らしていった
この物語はそんな世界で生きていく一人の研究者によって意識を保っているゾンビの少年少女と一人の少女的場鈴音の物語―ではない
実はこのウイルスの萬栄ゾンビのこのパンデミックには一人の人間の手で起こされた。その人物その名は天野孔明、本名蛍野六花という。
天野孔明はかつて日本の技術力を30年は進めたと言われている技術者でありそのカリスマ性や頭脳で人々を魅了していた。天野孔明の功績と言えば有名なところだと超能力の証明そして―不老不死の付与、どちらも世界を驚愕させた。しかも超能力に至っては小学生の頃に証明したのだから中には神の子と崇める人もいたぐらいだ。
さて、その天野孔明だが彼女も一応人間だ、もちろん学生生活を謳歌していた時期もある
この物語は「僕」から見た天野孔明になる前のまだ蛍野六花だった彼女とその周囲を取り囲むゆかいな仲間たちとの笑いあり異能あり襲撃あり殺意マシマシの異能学園青春ストーリーである
4月1日寒さも少し落ち着いてきた頃、めんどくさい始業式もやっと終わり教室に戻る僕だがその足取りは重い、なぜかというと教室には会いたくない人がいるからだ。その人にいじめられてるのか?NOあの人がそんな幼稚じみた真似する姿を想像できないというかウソでもいじめられたと周りに漏らしたら消される……いやほかに選択しないのかよ僕、まあ取り敢えず僕ができるだけ関わりたくない人物とだけ…理由はおちおち話すよ、さて…あの人とは関わりたくないかかわりたくないが…
「僕の悲願のためかかわらざる得ないんだよな…(ため息)」
そうぼやきながら新しい教室にそして幸か不幸かまた同じクラスになった『あの女』のもとに足を進めた
「こんにちは」
そう言って教室の扉を開くとクラスのみんなの視線が僕に集まった、この瞬間ってあまり好きじゃないんだよな…しばらくする視線が外れるのでそしたら僕は自分の席に着く、すると僕の席に近く人がいた。その人は前との席にドカッっと座ると
「おおー!!にいじゃないか!休みの宿題は忘れてないか?忘れていたなら見せてやるぞ?」
ニコニコ楽しそうな笑みを浮かべながら話しかけてきた
「……おい六花、それは始業式前に言ってくれない?というかお前宿題やってなくて先生にグチグチ言われていたのニヤニヤしながら見てたでしょ…助けてよ」
このくそうざい挨拶をしてきた女が蛍野六花、見た目は綺麗なアルビノで顔も整っていて美人とわかる外見だけなら思春期の男子共なら笑顔でころっといきそうだ。
だが今の会話で察していただけただろうが性格がよろしくない、どのくらいよろしくないかというと絡んできた男にサッカーしようぜお前ゴールなっていって男を電柱に縛りボールを10個全て股間にぶち当てるくらいよろしくないそしてそんな彼女こそが僕の一番関わりたくない人物にして―僕の悲願のため一番かかわらなくてはならない人物だ
「?(首傾げ)」
蛍野六花
能力名
『新人類化計画』
「あんた邪魔なんだけど」
ん?この声は…
声のほうを見るといかにもクラスカーストの上位にいそうなギャルが取り巻き二人を連れて六花を睨んでた
この人は平咲桃加金髪のショートで六花に負けず劣らずの美人だ一年の時はトップカーストの女王をしていたことと近寄りがたい雰囲気から高嶺のバラと呼ばれている、意外にも頭がいいのだが勉強が嫌いで普段は授業中もスマホをいじっている、この見た目で努力嫌いの天才ってやつだ。
簡単に言えばテスト日に取り巻きと勉強してないんだよね~って言ってゲラゲラ笑いながらスマホいじってるのにテストでは学年上位に入っているのが彼女である、その時の取り巻きの解せぬという顔が忘れられない
「およ?ああ桃加ちゃんかわりぃわりぃ今使ってるから別の席使ってくんない?」
いやどけよ!?そこ平咲さんの席だろ
「はあ?なにそれ馬鹿にしてんの!?」
その平咲さんの取り巻きの片方が六花にすごんできた、いや別に馬鹿にはしてないと思うけど…
「いや~別に馬鹿にはしてないさ~え~っと桃加ちゃんの取り巻きAさん?」
「やっぱり馬鹿にしてるっしょ!?」
ごめん…なんかごめん
「そこあたしの席なんだけどなんであたしが譲らないといけないわけ?どけよ蛍野」
「やはは!桃加ちゃん達だっていつも他人の席使ってるじゃ~ん?私達だけどかされるの違くない?」
「達って僕巻き込むなよ」
六花と平咲さんの間にバチバチ火花が飛び散るこれはリアルファイト始まるか?と思った…が平咲さんがにらみ合いの末折れた
「ちっ分かったよ行こうあやか、りほ」
「え~」
「えっ?桃加!?」
取り巻き二人は驚いていたがまあこうなるだろうね
しかし背を向けた平咲さんに
「おやや~逃げるんでしゅか~?桃加様ともあろうものが~?」
ピクッ
挑発をするのがこの女である
「桃加やっぱりこいつ調子に乗ってるし!」
「あやか!!!」
「え?あたし!?」
怒鳴られたのはまさかの取り巻きA
「行くよこんな奴ほっとけ」
「わ、分かった」
「……あらま、やっぱりこんなんじゃ乗らないか」
「当たり前でしょそんな安っぽい手に一々引っかかってたら命が持たないつーの」
平咲さんはあきれたようにそう返す
「どういうこと?」
「?」
意味がわからない会話に戸惑う取り巻き達
「じゃあいいやまたね?桃加ちゃん☆」
「…いつか潰す」
「待ってる♪」
そして会話を切り平咲さんグループは後ろの席に向かっていった
ふう…ひやひやしたな~(棒)
まあクラスメイト同士の激突なんてそうそうおきないよn「ふん、チキンが」「あっ?」
と思っていた時期もあったな…
「ごめんちょっと遠くて聞こえなかったわもう一回言ってくれる?」
いや絶対聞こえてるよね?めちゃくちゃキレてるじゃん平咲さん怖すぎて取り巻き震えてるもん
「何度でも言ってやるさどうせ後が怖かったんだろうチキンさん?」
この男は牧畑螺旋、神父もどきで普段ずっと聖書を読んいる熱心な信者である、彼はよく相談窓口をやっていて一部から人気が高いだがプライドも高くよく平咲さんに難癖付けて平咲さんグループとよく対立しているもちろん平咲さんとは犬猿の仲
え?容姿は褒めないのかって?なんで僕が男の容姿を褒めないといけないの?(真顔)
「ハッ臆病者の代表みたいなやつがよく言うじゃんエセ神父が」
「なんだと?」
おっと?
「いやそうじゃん前、蛍野に挑んだ時近ついただけでダウンしてたしウケる」
「貴様…!」
ごめん確かにそれはダサい
「普段格下としか相手をしてこなかった分際でよくあたしを馬鹿にできたねザァコが」
おう?
「脳内煩悩にまみれた娼婦風情が知ったような口をきくなよ!」
「なんだとてめえ!」
途中まで優勢だったのに…やっぱり喧嘩は同レベルでしか起こらないのか…
「やはり貴様には裁きが必要なようだな平咲桃加」
牧畑螺旋
能力名
『刻印』
「あんたの鈍い動きで裁き?ハッ笑わせんなよ牧畑螺旋」
平咲桃加
能力名
『予言者』
ゴゴゴゴゴゴゴッ
やめて平咲さんの心のない言葉を受けたら婚活に失敗して意気消沈な先生のライフも尽きちゃう!今死んだら可愛い孫を見せるって両親との約束はどうなっちゃうの!死なないで先生!この場を乗り切ればきっと次の婚活でいい出会いが待っているから!
次回!先生死す!デュエルスタンバイ!
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