第3話「トイレ」

 ガチャ…


「あっ!ごめんなさい!」


 居酒屋のトイレに入ると他人ひとが入っていた為、私は謝りつつドアを閉めた。

 その時、妙な違和感が私を襲った。


 今の人、なんか異常おかしかった気がする…


 それがなんなのか、私にはすぐに判断することが出来なかった。

 私は一先ず女性専用の個室ではなく、その手前にある男女兼用の個室を使用して席に戻った。


「ちょっと聞いてよー、今トイレのドア開けたらさあ…っ!!!」


 女子会仲間に私自身の失敗談を話そうとしたときに私はそれに気がついた。


 トイレにいた人は


 急に怖くなった私は周囲の客を見回したが、足が不自由な人や車イスなどは見当たらなかった。

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