第9関門:スライム注意報
ここまで来ると、紙おむつが日常になりそうな方しか感じないハードルかもしれません。
お手洗いには行けるけれども、万一に備えて紙おむつを使用した場合、それ程、汚れていない状態で脱ぐことになるでしょう。
この履いただけの紙おむつ。
洗おうとする方はいらっしゃらない気は致します。勿体ない、と思いながらゴミ箱へ。
しかし、脱ぎ方によっては、うっかり洗ってしまう、ということはあり得ます。
えぇ、私自身が致しました。それも2回。100%あり得ない、とは言えません。
ここにご注意を!
その物体は「大変、優秀な吸水性を誇る」素材で出来ているのです。水洗いしようとすれば極限まで水を吸い込みます。
手で洗うなら、すぐに気付いて何とかなります。ゴミ出しの時、少し重さに耐えるだけです。
しかし、洗濯機に入れてしまうと……。
悲劇です。とことん水を吸った吸水ポリマーが攪拌され、洗濯槽に残ります。ドロッとした形を留めないブツが、です。
これを掻き出す掃除の大変さと来たら、換気扇掃除レベル。
私の場合、乾燥までセットしていたのですが、潤った吸水ポリマーが乾燥を妨げる為、洗濯物も生乾きとなりました。
でも、洗濯物の始末は然程、問題ではありません。大変なのは、やはり洗濯機の掃除。これを健康体ではなく、紙おむつで不安を取り除こうと考える体で行うのは辛いです。
どうぞお気をつけください。
私が洗濯機にかけてしまった理由は、普段からの習慣と疲労の合わせ技でした。
外出から帰宅すると私は衣服、荷物を殆ど洗濯機に直行させます。この時、身に着けていた物を洗濯機、手洗い、オゾン殺菌、上記何れも不可、廃棄の5種類に分けるのですが。それぞれに充分なスペースを取れるとは限らず、非常に接近して置くこともありました。
結果、洗濯機にかける衣類に混入してしまったのです。
ですので、脱いだ衣服と紙おむつは明確に分ける習慣を早めにつけましょう。
脱衣する場所に紙おむつを入れられる大きさのゴミ収納を確保するだけで、この間違いは避けられます。
もう一つ、気を付けた方が良いのは、脚を固定した状態等でパンツ(ズボン)や下着の上げ下ろしが難儀な時、紙おむつやパッドもまとめて脱いでしまう行為。
そこですぐに分離すれば、問題は起きません。
しかし、家に着いた安心感から休息してしまうと……。
判ります! 慣れない松葉杖や装具、いつもと勝手の違う体、痛い・重い・苦しい……外出して帰ったら、くたくたですよね。家に着いたら倒れたくなるかもしれません。
ですが、服を脱ぐ力がありましたら、もう一踏ん張りだけ頑張られることを私はお勧めしたいです。
倒したスライムの死体って、こんな感じになるのかしら……きっとその世界には掃除の魔法もあるのね……と現実逃避したくなる光景に直面しない為に。
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