第5話 里帰りする金の髪の美少女エーメ

数年後の事であった 「エーメ」「まあ、メアリ」

修道院の中にある小道で

荷物を抱えた金の髪の美少女エーメに声をかける赤毛の少女メアリ


修道院の中で花嫁修業を始めとした教育を受けていた。

フランス領のマルティニーク島育ちの貴族の令嬢エーメ 

メアリは同じくフランス貴族男爵の娘でエーメの仲良しの友人である。


「本当に戻って来てね 帰って来ずに結婚なんて言ったら泣くから

だって、エーメはとても綺麗だから すぐにお嫁に・・」

メアリが潤んだ瞳で拗ねたようにエーメに言った

「はいはい、数年ぶりに故郷の島に戻るだけよメアリ」微笑んで笑うエーメ


「船の出発に遅れますよエーメ」修道院のシスター 

貴族の娘達の世話係の一人が声をかけた


「はいシスター」エーメは迎えに来た馬車に乗り込み

大事な姉妹のような従妹ローズ、ジョゼフィーヌの手紙を読む

「まだ小さい赤ちゃんたち、夫の悪口ね ちょっと気が強い処もあるから うふふ」

エーメの独り言


港には大きな船 数年ぶりの里帰り

「ああ、ママンにパパに逢いたい」エーメ


しかし・・船に乗れば…

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