第15話

〈姉〉

「布団の寝心地を確かめていたんだ」無理がある。「少し眠くなっちゃって」自分のベッドはどうした。「転んだら、偶々こんな体勢に」主人公体質?「部屋の掃除でもしようかと」却って荒らしている。「妖怪枕返しの怨念が憑依してきたのよ」どうせなら縁に取り憑かれたい。「ちょっと魔が差して、つい」それは割と事実。「縁のことが好きで好きで、つい」完全にそれだ。

 ざっと口実を羅列してみたが如何でしょう。如何でしょうと言うかどうしよう。使える手札が無い。冷静沈着な素振りをする裏で、立場は樽に監禁された黒髭のように危機一髪。突然の一触即発。今すぐ時間停止魔法を発動したい。そしたらもう少しの時間布団に絡まって、布団の香りを楽しんで布団から出て縁の前に立って縁の全身を最上級に満喫して、何事も無かったかのように整理整頓して最終的に解除して可動する縁と温かい家庭を作っていくというのに。

 そんなことよりこの状況だ。漫画のような能力を懇願している場合ではない。いっそその世界の作者なら縁だけを描写して済むけれど。その話は脱線させて人身事故にでも遭わせるとして、取るべき行動は決まった。

 まずは布団から立ち上がる。第一目標達成。次にぽかんと口を開業中の縁の一歩前まで歩み寄る。第二目標達成。最後に縁の両肩に両手を乗せて言う。

「おかえり、縁」何処からどう見ても清廉潔白な雰囲気を羽織る私に縁は、何時に無い笑顔を作り上げながら縁に語り掛ける。第三目標達成。勇気と虚勢を一片残らず捻出した結果、私のしくじりは抹消することにした。

「お、おかえりお姉ちゃん……」と信疑の余地の無い返事を奥行のある視線に運搬させる。運送業者ちゃんが部屋端のベッドを探りたがる為、私は身を呈して交通規制を計らう。つまり縁の目線を私の胴体で跳ね返す。手遅れなのだけど。

「お姉ちゃんそこで何して」「宿題は持って帰ってきた?」「う、うん……それよりお姉ちゃ」「あー、私も縁に付いていけば良かったなぁ」「布団でごそご」「あ、そうだ!三時のおやつと紅茶を用意しようか」「お姉ちゃんあの」「ほら縁も行こう?」「お姉ちゃん」「縁」「お姉ちゃん」「縁」熾烈な情報ソウサ合戦が勃発する。私は操作し縁は捜査する。追われる者と追う者という感じでロマンス溢れた。そんな恋の予感は良いけど、というか実際に恋しているけど、姉として無けなしの威厳を失くさないように振舞わないといけない。欲望に赴くままの姉とは言え、妹の残り香に夢中なあられもない姿を本人に見られて良い訳が無いし言い訳しかない。だって恥ずかしいから。

 部屋の外で囀る小鳥と同じくらいある意味で平和的な口論を続けている内に、縁が折れた。第四目標達成。布団の乱雑は風が吹き荒らしたということで見解が一致した。思い込みの力を信じれば目に映る景色なんて関係無いし、仮に縁が風とは私の比喩だと解釈していても、それはそれで奥ゆかしい表現に収まっているからこの同意には一寸の隙も無い。関係無いけれど私が北風だとしたら縁は太陽かな。その場合脱がせる相手は旅人より太陽の方を希望したい。童話の教えと私達の人生を比べるとあながち大きくは違っていないと思い、その点からも太陽を熱望する。縁の熱に焼かれたい。一種の熱視線は先程受けたけど。

 表面上でも口合わせをしたのだから第五目標として、喧嘩ではないけど仲直りのキスを視野に入れていいのではないだろうか、と二重の意味で口先の調子を取り戻してきて、勢いそのままに再三勧めていたティータイムへ縁と一緒に駆り出る。プリント類を机に置いてきた縁はミステリーとアダルトの狭間で慌てふためき、序に顔の色合いを忙しく変えるという非常に愛らしい様子で私の背後に付き、二人でリビング目指して階段を下る。縁の愛らしさの前には私の失策も霞んで消える。事の発端が言うと説得力が無いかね。この話はこれで終わりにしよう。

 休日の明るい日射しが差し込む居間へ着き、縁に「座っていて」と言ってキッチンへ向かう。自分から誘っておいて縁に任せるはずはなく、昔包丁の握り方が分からず危うく親指を輪切りにしかけた料理経験しかない私が調理場に立つ。あの時注意されなかったら今頃縁との接触面積が指一本分減っていたのかと考えるとゾッとするが、今は袋詰めのお菓子とインスタントの紅茶を準備するだけだ。小皿に乗ったスナック類とカップの湯に溶かしてゆく茶の粉を眺めている時、同じ体積なら分裂した方が表面積は増えるものねと、細かく粉末状になった自分の身体を想像する。きっと布団で動き回るより、果てにはあの日の夜より研ぎ澄まされた刺激を感じるに違いない。

 どうしても頭がメルヘンチックになることを自省しながら片手に固体、片手に液体の内容物を抱えて縁の元へ戻る。縁は生足を折り畳んでテーブルの横に座っている。

「お待たせ」

「あ、有難う」姉の特権乱用で場の流れを掴む私は卓上にどすんと陶器を置く。そして普段通り縁の正面に座り込む。風神雷神のような構図、と言おうとして喩えの方向性が見えないから取り止めた。私は姉として進化の道のみを肉薄するのだ。

 姉としてを連呼するのは姉として仕方の無いことと料簡の狭い日本語を尊重し、妹として見るだけでは我慢出来ない縁を見る。通常時だったら「わあい、いただきます!」と喜びを弾けさせる縁だけど、今日はどういう訳か控え目な「いただきます……」に留めている。本当どういう訳だろう。謎は深まるばかり。しかし傾げた頭から覗ける表情は悪くない。よく観察すれば薄ら紅潮をさせている。案ずるに自分がこの菓子のように甘噛みされる仮想に耽っているのだろう。本当愛らしい。

 そんな縁を拝みながら、噛み砕いたり飲み干したりしてゆったりとした時間を過ごす。生成り色だった日光は夕陽へと移ろい、室内を小麦色に染め上げる。縁の赤顔が窓から注ぐ光を浴びて程良く火照り、私はその様を網膜に焙ずる。

 私達以外誰も居ないこの時間と空間。この休暇こそ私達の真髄だと確信する。そして今日という幸福が地平線に沈んでいく。どうしようもなく過ぎていく。あーあ、毎日が休みだったら良いのに。学校に行きたくない。

 食器を片付けた後、私と縁は各々部屋へ戻る。縁は宿題を終わらせる為、私は縁の観察日記に新規のページを刻む為に。言及はしていなかったけど、縁の観察日記は書き始めて以来、海の日や映画の日を含めて毎日欠かさず記している。証拠に「縁の水着が最高過ぎて人間国宝に申請したい程でした。日焼け止めを塗ったり塗られたりして楽しかったです。邪魔者を除いて」や「映画を見ている最中何度も縁と目が合ったので、それが素晴らしかったと思います。邪魔者を除いて」の文面がクリエイティブな色鉛筆画の下で踊っている。充実した夏を振り返って思わず笑みが零れる。追想を助けてくれる日記は縁に次いで宝物かもしれない。随所に「縁縁縁縁縁縁縁縁縁縁縁縁縁縁縁縁」と列挙してあるのも見所だ。

 今日の筆跡を昨日の頁の隣に連ねる。あの事件を紙面には残して、その上に描いた縁の顔を朱色で色付ける。そうしていると「ご飯だよー」階下から私を呼ぶ声が聞こえてくる。流石は縁、学習も料理も人並外れた速度でこなす。呼ばれた私は書きかけの日記帳を開いた状態で部屋を出て再度リビングへ下りる。扉を開けると、気合の入った料理とエプロン姿の縁が私を迎えた。その光景を微笑ましく感じながら食卓に着く。

 日の無い暗闇が街を覆う中、縁と二人で夕ご飯を食べる。夜が静まると縁との瑣細な会話だけが音になる。縁の明るさが世界を明媚にする。そんな一時を料理の肴にして味わう。夕食を食べ終えると隣り合って一緒に皿洗いをする。それも完了したらいつものようにお風呂に同伴し、限定的に酷使した身体を流す。あんなことがあった以上何かイベントが発生するかと心構えしたけど、結局何も起こらなかった。

 風呂上がり、パジャマの格好で部屋に戻る。すると縁が私の部屋に行くと言い出した。疑問符よりも歓喜が宿り、大歓迎して部屋に迎える。

 扉を開けて入室した瞬間思い出す。不味い。日記が露出していた。縁にバレないよう急いで隠さないと。第何とか目標、挑戦。


〈妹〉

 帰った時からお姉ちゃんの様子がおかしかったので、お姉ちゃんの部屋に付いていこうとしたら部屋に入った途端急に走り出したのだけど、どういうこと?そんでもって机の上にあった何かを百人一首かと思うくらい素早く入手して、駆け込み乗車を連想させるくらい大慌てで引き出しに仕舞ったのだけど、どういうこと?密閉した机を背面に立ち返るお姉ちゃん、怒っているとかではなくて、というかお姉ちゃんに怒ることなんて日常生活を営む上で殆ど無いのだけど、単純に気になるから聞きたい。

「お姉ちゃん何それ?」するとお姉ちゃんは引き出しを隠蔽しながら吃り出す。母音を子音の数程空で詠唱して際限ないので、切迫して尋問する。お姉ちゃんを尋問する。ドキドキ。

「その引き出しに何か隠したよね?」

「いや、これは」

「良いから見せて」お姉ちゃんの鉄壁の守りを強引な足取りで駆け抜け、煙が出なければ猫型人造人間もタイムリープしない中身を表に露出させる。

 現れたのは一冊のノートだった。名前も知らない花が表紙の、小学生児童がよく利用して最後のページの動物に落書きしたりする製品。お姉ちゃん未だにこういう文具使っているんだぁと思いを募らせると同時に上部に塗られたインクへ視線が行く。黒板のように濃い緑の材質に眩んで見えていなかったけど、何か表題のような文字列が並べられている。お姉ちゃん以外のただの人間には興味が無く、この筆跡の中に宇宙人や未来人、超能力者に匹敵する情報を舞い降ろしたいわたしは、お姉ちゃんの秘密事項があるかもしれないと思って注視する。この間、約零点二秒。えーと、どれどれ。縁の観察……日記、と書いてある。え、観察日記?

「お姉ちゃん、これ……!?」わたしが言うと、あぁバレたかという風に肩を撫で下ろすお姉ちゃん。

「見ての通り……縁の記録ノート」向き合う対面からドアの方に黒目を背けて言い放つ。含羞を紛らわす格好のようだけど、どうしよう追及した当人のわたしが恥ずかしい。墓穴を掘った上に穴があったら入りたい。そんなふわりとした気持ちが上昇しているけど、同時にほっと安心感も生まれた。親しき仲にも礼儀ありとは言え、お姉ちゃんのことは隅々まで把握しておきたいしそれがわたしの関連グッズだったら尚素敵だ。この心の竦み具合は例えるなら、付き合って十三年目の恋仲が初年度の恋文を音読させられたような、いやこれは大体事実だった。ということはこの書物は実質ラブレターと正に紙一重なのではないか。

 わたしの執心が集まる内容を調査すべく表紙を捲る。手を伸ばせばボディタッチの可能な距離感に居るお姉ちゃんの手前で、羞恥心やら加虐心やらが誕生しながらわたし特集らしき記事を読む。一ページ目の日付は今年度の最初。昔から知っているお姉ちゃんらしい文章と、わたしの慧眼からすれば一流画家をも凌ぐ絵画が一枚毎に描写されている。指を動かすにつれて上半期の回想が巡る。

 そして今日の日付、マンダリンテイストのわたしの顔面の下、日中のお姉ちゃん布団事件について記載があった。やはりあれは風の悪戯なんかじゃなくて、お姉ちゃんの戯れだったのだ。それ以前に布団にくっきり跡は残っていたけど。となるとお姉ちゃんはしっかりあの場所で意識的な行為をしていたということになる。これは作者さんに説明を要求しないといけませんよ。日記帳を手の平に搭載してわたしとお姉ちゃんの間の無言を切り裂く。

「ふぅん、お姉ちゃんも観察日記付けていたんだね。ところでさっき」

「お姉ちゃん『も』?」あ、うっかり助詞を間違えてしまった。だけど別にわたしは隠している訳ではないし良いか。成り行き上今まで態々告知していなかっただけだから。

「いや、わたしもお姉ちゃんの観察的な、メモリアル的な書物を認めているという、ね」

「嘘、全然知らなかった」お姉ちゃんはそう言うけど、わたしにとってはお姉ちゃんのその作品の方が驚きだ。いつも撫でてくれる手が握った鉛筆で取り組んでいると思うとときめく。だけどそれより。

「見せてくれない?」

「勿論良いよ」見られるのは遠慮する一方で見るのは遠慮しないお姉ちゃん、愛しい。だけれどそれより。

「ねぇお姉ちゃん」

「うん?」

「わたしが帰った時あそこでゴソゴソしていたのは、布団の匂いを嗅いだりしていたの……?」言った刹那、お姉ちゃんの顔が真青になり、真赤になり、歩行者専用の信号機を思わせて点滅する。わたしの急発進に慌てふためいているみたいだ。時間は結構経ったけど。

「い、いいや」お姉ちゃんは否定を導入するけど、そうはさせない。お姉ちゃんの肢体に接近して切迫して、逃げ場と立場を追い込む。拳を叩けば如何にもと言った位置関係になる程壁際に押し切る。そして現実に手を添える。もうお茶を濁したり三味線を弾いたりは出来ないぞ。

「あぁうん……はい、そうです…………」このわたしのプレッシャーに慄然としたのか、口に丸めた手を附しながら白状した。

 ほらやっぱり。お姉ちゃんはわたしの居ない隙にお楽しみだったんだ。だけど無理は無いよ。わたしだってやっているから。というかわたしの場合お姉ちゃんのベッドで寝るのが三度のご飯より尋常だし、尋常ではないくらい好きだから。甘えるのは妹の特恵なのです。だけどお姉ちゃんも同様に甘々に飛び込んでくれて構わないよ。わたしを生け捕りにして良いのですよ。

 そんな心境とは不一致なわたし達の身のこなし。寿司屋のフィルターを通せばわたしがネタでお姉ちゃんがシャリ。山葵の入る余地なんて無い。それにも関わらずお姉ちゃんは香辛料を被ったように目を潤す。持ち上げた頬を白桃色に色染めして、狭く見開いた瞳を一閃する。透明に光る眼差しが鮮やかで妖艶で、胸が刺されるように昏迷する。この体配は確かに魅惑な状態だけど、それ以上に何かを礎とした表情のように覗ける。すると、舌を震わせながらお姉ちゃんが言う。

「縁だって、妄想していたんじゃないの……?」

「……へ?」一瞬何の話か理解が追いつかない。追ってお姉ちゃんは漏らす。

「私が自分のベッドでそういうことしたの見て、私のその、そういう姿、想像していたんじゃないの」えーと、えとえとえーと待って。

「だからずっと顔赤いんだよね……?」お姉ちゃんの声と目がわたしを貫く。圧縮された範囲の中、身体を一縷に揺らして言葉を発する。わたしを恰好の言葉で感情の窮地に誘い込む。これは、立場逆転というやつですね。

「そ、そんなことは……」押さえ付ける腕を意地張って維持しながら答える。今の今まで心の内に貯蔵していた優越や自信が足先から留まりなく液状化していき、その代わり緊張感と背徳感が頭の中で堰を切って水位を上げてくる。お姉ちゃんに物申す資格の無いことが暴かれたわたしには、言い淀むことさえ出来ない。

「あるけど……」駄目だ、やんぬるかな。弱味を譲った。いや駄目ではない。寧ろグッジョブ、逆に考えるのだ。お姉ちゃんに弱味を譲ることが出来た。お姉ちゃんにわたしの個人情報の一部を譲渡した。それでも恥ずかしい、恥ずかし過ぎる。恥ずかしいとしか言えないこの語彙の引出しが恥ずかしい。

 こうして頭をぐるぐる循環させていると、突然部屋が旋回した。ぶふう、ぼふん。何かにぶつかって跳ねる。弾む床に沈没したような質感が走る。決して痛みは伴わない衝突だけど、鮮烈な暗転に目が開けられない。二秒程度瞼の裏側をぐっと見つめた後、照明の光を取り入れようと皮膚の摩擦に抗う。そうして視界を解き放った時、認識する。

 天井の明かり、鞄に入ったノート、そして白色のシーツ。わたしは倒れている。お姉ちゃんのベッドに倒れ込んでいる。お姉ちゃんがわたしの上に乗っている。お姉ちゃんが倒したのだ。

「縁……」紅色を強調するお姉ちゃんの顔が間近に迫り、吐息が掛かる。

「何、お姉ちゃん……?」ここまで来れば何となく分かるけどそれでも聞く。

「そうやって妄想する縁が好きだよ」そう言いながらお姉ちゃんが右腕と左腕、順番にわたしの頭の後ろへ伸ばしてくる。シュシュの掛かっていた後ろ髪を穏やかに支える。

「……お姉ちゃんだって妄想するでしょ」お姉ちゃんの肌の感触に身体中が熱くなる。心臓を中心に血液が燃え盛るような高揚感に包まれる。それを誤魔化すように前置きをして。

「わたしも好き」心からの感情を伝える。言葉に乗せて伝える。言うまでもない言葉だけど口にすることに大きな価値のある言葉。頭の中では幾度となく唱えた言葉でも、お姉ちゃんに告白すれば価値が変わる。意味が変わる。もっと大切な行為になる。

「ずっと好き」って、忘れるはずもないよ。そうでしょうお姉ちゃん?想いを込めて見つめると、お姉ちゃんは涙の垂れそうなほど潤いに満ちた瞳でわたしにささめく。

「ごめん、やっぱり縁の身体じゃないと駄目だった」そう言ってわたしの身体を抱き締めた。わたしもお姉ちゃんを強く抱き締めた。そしてその後二回目のキスをした。

 今までの幼かったわたし達。二回のキスを重ねて少し変化したわたし達。わたし達はそのまま眠りに就く。最後の静かな夜が終わった。

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