一時停戦

 ラシアの軍勢は攻めてくる一方だが、世界世論は我らの味方だった。

更に、大国のアメリカの特殊部隊が我らの大統領を警護してくれている。

特殊部隊と諜報部隊から動向を逐一貰うことにより、侵攻作戦を食い止める作戦により、進行速度を遅らせ交渉をする時間を稼がせてもらっている。この戦闘が長引けば我らの部隊は壊滅される可能性も多々あるが、市民を戦闘地域に残して戦闘を継続するのは攻める立場のラシア帝国にとって世界からの批判が倍増してしまい、世界からの孤立を深めてしまうだけで有ると判断したのだろうか?停戦協議の場で避難路を設定する事をお互いに合意した。避難路を作ると言っても、ラシア主導の避難路で、避難先はラシア支配地区とラシア国内が指定されている事が問題視され現在でも避難行為が難航している。民間人の退避が完了していない状態であるがそれでも慈悲が無いのだろうか?ラシアの戦闘が群発的に行われ避難する事が出来ずに国内の防空壕の役目をしている地下鉄構内での生活を余儀なくされている市民が相当数いる状態だ。このままでは市民に危害がどんどん加えられてしまいかねない状況であるので、停戦協議において避難路の確保をラシアと協議を重ね4路の避難路を設定完了した。

避難路では、ラシアの軍人による検問があり、その場で男性は上半身にまとっている衣類をはぎとられ、更に避難者の携帯電話を没収している模様である。ラシアによる虐殺は今でも継続していて、目立たない場所では避難している市民に銃撃を加え、殺戮している地区も有る。前線に停戦中だという情報が回っていないのか、停戦でも攻撃しろと軍上層部が支持しているのかは不明だ。


 戦争では、軍人に市民を殺させて、殺人をする事が日常になり、慈悲の心を軍人から奪い取り、殺人鬼に仕立て上げていくのだろうか?

戦争は非情な行為だと思うのは僕だけでしょうか?


 恐らく日本人の多数の方はラシアの軍事行為に対し遺憾だと感じているはずですが、国民が悪なのでは無いです。ラシア帝国の大統領が最悪なのだ。現時点において、彼の精神状態が可笑しいと判断してる米国議員が多数である。その他の国でも同様に分析をしてる国が多数ある。

 

 我が国、日本もこのままではラシアに押しつぶされかねない。日本の総理は行動が遅く、国内の対策をせず責められないと呑気に構え、経済制裁を他国と共に行っているが国内の状況を鑑みず、どんどん行動し、国民は疲弊しているのに更に疲弊し貧しく成って行くばかりだ。国内の経済不安を取り除くことすら出来ない総理大臣に他国の大統領に何を言っても大統領が耳を傾ける事は無い。反感を買ってしまうだけだった。その結果日本を敵対国と認定させてしまった。

ラシアは市民の避難完了後、市民が居なくなった国をどのように攻めるか不明な状態だが、近い将来、総攻撃を受けるのではないかとの予測もある。市民の盾が無ければ、海外からの批判を受ける事もないだろうと大統領判断で総攻撃を命じる可能性が非常に高そうだ。

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戦争と人類 近田 益貴 @junko73319

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