続6話 杏子のトラウマ解消



 ホテルの部屋の露店風呂は、とても気持ち良くて、寝てしまいそうだった。


 杏子と雪ちゃんは、本当に僕の彼女なんだなぁって実感が、堪らなく嬉しい。


「杏子……今日は……どうする?」


 僕達がエッチするかどうかは、杏子次第だ。


 僕だって、この温泉に花火に外泊なんてシュチュエーションだったら我慢できないと思うよ?


「……おたるん♡」


 杏子は、我慢しているのかな?さっきから、もじもじと体を動かしていた。


「いいよ?杏子の好きなようにして?」


 多分、今までいっぱい我慢してきた分……杏子もすっごく溜まっている。杏子が言い出したエッチ禁止だけに自分から破ることは出来ないし……。


「おたるんは……したい?」

「杏子……その質問に答えてもいいの?僕がしたいって言ったら?どうするつもり?」


「!……そ、それは……だって、出さないと健康に悪いって、本に書いてあったんだよ?」


 あぁ……そういう事か……。男の子は溜まるから定期的に出さないといけないらしいんだ。何かは言わないけど。


「杏子ちゃん!それなら私が代わりに……おたくんの処理しようか?」


「だめ!ゆきよん?それって、結局同じ事だよね?」


「……バレちゃった?そうだよ?おたくんのアソコにとっては同じだよね?」


 出した方が良いんだけど、出すには何かをするしかない。

 その、何かが問題だけど?


「それで……僕はどうすればいい?杏子♡」


 僕達は、まだ温泉につかっていて、のぼせそうなので……そろそろ出ないといけない。


「…………」


「とりあえず……出ようか?」


 僕が立ち上がって、湯船から出ようとしたら、後ろから杏子に抱き付かれた。


「待って!……頑張ってみるよ……だから見せて?」


 杏子のトラウマが、どこまで改善しているのか分からないけど……。杏子の勇気に僕は答えた。


「うん」


 杏子の体は、まだ震えていた。


 僕は、湯船に足だけを入れて、足湯みたいに腰かけた。杏子に僕が見えるように。


「杏子……大丈夫?無理しなくていいんだよ?」


 杏子は目を瞑って我慢していた。そしてゆっくりと目を開いて……僕の瞳を見つめた。


 杏子からキスをして来た。僕はそのキスに答えるようにキスで返した。


「ん……んん♡……ちゅ♡……んんん♡」


 すると……男の子が成長して……。


「ん……杏子♡いいよ?」


 杏子は、コクンと頷くと、僕の男の子を凝視した。……見られると恥ずかしいよ?


「大丈夫?」


 杏子は黙ったまま、硬直していた。でも、失神はしていないようだ。


「はぁ……はぁ……おたるんの……いつもより大きい……」


 雪ちゃんは、杏子の様子を心配そうに眺めていた。


「杏子が好きだから、杏子の為に大きくなったんだよ?」


「私の為に?この子は頑張っているの?」


 杏子は、僕を見つめたままじっとしていた。


「うん……大丈夫?」


 ……まだ無理かもしれないけど。


 杏子の右手が動いた。恐る恐るゆっくりと、僕の男の子に手を伸ばして……指が触れた。


「触れた……。おたるん♡触れたよ?」


「うん……杏子♡頑張ったね?」


 杏子の瞳には涙が溢れていた。それほどに嬉しかったのだろう。

 これで……また一歩、杏子は前に進めるんだ。


「おたるん♡」


 そしたら、見ていた雪ちゃんが我慢できずに……僕の方に近づいて来た。


「杏子ちゃん?まだだよ?こうしないと、男の子は満足しないの……」


「んあ♡……あ♡あ♡あ♡」


 雪ちゃんは、凄かった。


「ほら、おたくん気持ち良さそうにしてるでしょ?杏子ちゃん出来る?」


「え……ええっと……う、うん」


 今度は、杏子の番だった。

 さっきまで、触れなかったのに……これは、すごい進歩だよ?


「おたるん?こうするといいの?」


「ん……ああ♡……うん……いいよ♡」


 杏子のトラウマは、まだ完全に治ってないと思うけど……杏子に任せるしかない。

 拙い刺激が僕を襲ってきた。溜まり過ぎた僕には、この刺激には逆らえなかった。


「んあ!」

「きゃ!」


「ご、ごめん……」


「うえ、何?……これで、良かったの?」

「うん……おめでとう!杏子ちゃん!出来たじゃない?」


 雪ちゃんは、杏子に抱き付いて頭を撫でていた。


「出来たの?私?本当に……出来た!出来たよ!おたるん!」


「うん……おめでとう!杏子♡」


 杏子は……喜びのあまり、僕にギュッと抱き付いて来た。


 柔らかな杏子の体は、とても気持ち良かった。


「あ……体、洗わないと……」


 僕と杏子は、体を綺麗に流して……体を拭いてからベッドに移動した。


 僕の布団は和室なので、隣の部屋に敷いてある。ここは杏子のベッドだ。


 杏子はベッドに横になると、僕を引っ張ってキスしてきた。


「ん……ちゅ♡」


「私……初めてだから……」


「知ってるよ?」


 僕は杏子にキスをすると、杏子もそれに答えてくれる。


「んん♡ああ♡」


 あまりの気持ち良さに声が出てしまう。胸ってこんなに気持ちいいんだ?


 僕の胸は、成長したままだった。


「んんあ♡……ああ♡」

「ぷは!ああ♡……いい♡」


 もう、僕には止められなかった。


「んあ♡……あ♡んあ♡あ♡あ♡……あ♡」


 杏子は、もう大丈夫そうだ。


「杏子……好きだよ♡」


「私も!おたるん♡お願い♡私のトラウマを!おたるんが消して!」


「うん、分かった♡」



 ……僕はその日、初めて杏子と一つになった。



「ぐすっ……ありがとう♡……おたるん♡大好きだよ?」


「僕も……杏子が大好きだよ♡」


 杏子は、喜びで涙が止まらないくらい……嬉しそうだった。


 だから、僕は杏子の涙を、そっとキスでぬぐってあげたんだ。


 もちろん……隣のベッドでは、雪ちゃんが自分の出番を待っていた。


「私も、おたくんが大好きだよ?」


「雪ちゃん♡僕もだよ?」


「んちゅ♡……ちゅ♡……」



 どうやら、僕は……まだ眠れないみたいだった。







読者様へ


ここまでお読みいただきありがとうございます。


レビュー☆☆☆にコメント、応援♡を頂けたらとても嬉しいです。


ついに杏子ちゃんのトラウマ解消ですね。


また、描写を修正しました。

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