登場人物紹介その25 グレイ・ヴァンガルス



名前:グレイ・ヴァンガルス

年齢:24才

性別:男

種族:公的には人間族/ハーフ・エルフ


使命:帝国名門貴族ヴァンガルス家の一員に相応しく生きる。

職業:ファリス帝国軍大佐、貴族

趣味:妹へ手紙を送ること、剣術の鍛錬、礼法の研究。


好きなこと:妹、父親、剣術、自身の成長につながるあらゆる行い、人間族第一主義、出世。

嫌いなこと:エルフの乳母、亜人種、身の程知らず。


略歴

名門貴族ヴァンガルス家の長男として生まれる。

母親はエルフ。

ハーフ・エルフは差別される『狭間』のなかでも最も嫌悪されている立場であり、差別意識が強まっていく時勢であったため、両親が旧知のイース教会のシスターに相談する。

イース教厳律修道会シスター、ハーフ・エルフの特徴である耳の成長を阻害するための呪術を教え、両親とシスターが実践する。

父親、かりそめの妻を娶り、グレイの母親として振る舞うように頼む、グレイの父親に愛情を抱いていなかった妻、承諾。

エルフの妹が生まれる。

シスター、愛弟子の一人を呼び寄せ、グレイの剣の師匠にさせて見守らせる。

かりそめの妻、グレイの父親を愛するようになる。

かりそめの妻、死亡。

グレイ、実の母親に対して嫌悪を抱き始める。

グレイ母親の正体を知ることなく、エルフの母親、魔力を使い果たして死亡。

グレイ、帝国士官学校に入学。

優秀な成績を出す。

帝国で行われた当時はまだ精度の低かった『血狩り』を乗り切る。※亜人種の血を引く貴族を権力の座から追放する運動。


名門貴族の長男であること、厳律修道会からの強い推薦、本人の能力と努力から第七師団に配属、異例の速度で出世をさせられる。

第七師団、ルード侵略のために西に。



※帝国軍は実力主義です。実力とは当然、生まれが持つ力も評価していきます。大貴族の息子はそれだけ評価は大きく加算されてもいきます。グレイは帝国内の有力者たちに愛されているため、異常な出世をしてもいます。

名門貴族の女子へ高等教育を行ってもいる厳律修道会は、政治力の高さを持っています。修道会の有力者から知らぬ間に溺愛されているグレイへのフォローも強烈です。

修道会がそのフォローをする理由は、グレイを出世させておかなければ、正体がバレたとき兄妹どちらも殺されることになりかねないからです。修道会の重鎮となったシスターの感情が成せたフォローの結果になります。




将来の夢:いずれかの師団の長になりたい。




・見た目

灰色の髪と緑色の瞳を持つ美形の青年。耳の長さは実母の魔力を注いだ呪術の結果、人間族にしか見えないサイズとなっています。

冷静で、ときに冷酷に見える表情も多く使うため、周りからは恐れられることもあります。



・性格

傲慢であり自信家。自分の血筋と、十分に優秀なその能力を疑うことはありません。名門貴族であることの強みや、父親が多額の寄付をしている修道会から自身への推薦があることを当然だと考えています。

合理的な思考を好む一方、感情の激しさを持ち合わせた攻撃的な人物です。


父親と公式に結婚していた母親(人間族の貴族)が、最終的には嫌うようになっていた母親(実母のエルフ、呪いを使い続けて病弱だった)、彼女へ父親が慈悲深く対応することに腹を立てていました。


帝国が反亜人種の政治的な流れになっていったこともあり、グレイは筋金入りの亜人種嫌い、人間族第一主義の熱烈な信奉者として完成します。


父親には複雑な感情を抱きつつも、慈悲深さは偉大だと信じてもいるため嫌ってはいません。妹に対しては溺愛しており、妹からも愛されています。




・武器

剣術、厳律修道会の一派に連なる高度な剣術を幼いころから習っています。修道会系の剣術は女性の剣術であるため、グレイの体格では逆に使いにくくなっていますが、ソルジェと戦うまで誰かに剣で敗北したことは数えるほどしかありませんでした。


天才的な剣士ではあり、それはハーフ・エルフとしての生まれが与えた才能の一つが大きく貢献したものになります。


自身を知ればより強さを得られる一方、それは政治的には破滅を意味してもいます。




・家族

本国に父親、修道会に妹がいます。



世界観

グレイにとっての世界は人間族第一主義により支配すべき場所です。

強い差別主義者であり、妹からは叱れることもありますが、それでも世界は人間族だけで運営されるべきものだと信じ込んでいます。


世界は自分にそうさせるように力を与えている、と思い込んでもいます。帝国の名門貴族として今の時代で成すべきことは人間族第一主義の完成と実践であり、それは全ての人間族に大きな幸せをもたらすと信じています。


根源的には公式な母親(人間族)の方への愛情ゆえに、亜人種(エルフの実母)を邪魔な存在だと思い込んだことから、人種間の共存は不可能だと信じ込んでいます。


傲慢で冷酷で自信家ですが、愛情が乏しいというわけでもない人物です。



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