第11話 実態は・・・

 このブラッシー先生もそうですが、そのブラッシー先生を某選挙事務所からお引取り願ったという早稲田出身の大先輩も、実は、この点で、共通点があったようであります。


 親の年金で生活のベースを賄っていた。


 というわけです。

 片や、「生きていくのが下手な人」、もう一方はというと、「謀略的な手法を打って生きている人」という差はありましたが、そこがどうも、共通点だったようです。

 商売がうまいわけでもなく、かといって、勤めて仕事が務まる人でもない。かと言って可愛げというか、そういう要素も、ちょっと、見つからない。

 実は、自分自身もそういうところがありますから、よく似た者の一人でもあるわけでして、そうそう人の悪口ごかしたことを言えるわけでも、ないのですがね。

 あ、でも私、可愛げなら、多少はあるみたいです(親世代前後の人たちには)。


 ブラッシー先生が「かみつき事件」を起こしたとき、実は、母親を乗せて病院かどこかに行っていた帰りか何かだったみたいです。

 うーん、ちょっと、考えさせられますね。


 とりあえず、こういう人たちというのは、もう、金をある程度与えて、それで遊んでくれていてもいいから、さ、とにかく、いらん仕事、特に他者の業務の邪魔だけはしないでくれとでも言っておいたほうが、よほど正味じゃないのかなとさえ思えるような節も、なくはない。働いて稼いで云々といったありきたりの道徳論なんか、クソの役に立たないどころか、むしろ、有害でしかないのではという気にさえも、なります。ま、人のことは言えんけど(苦笑)。


 いやでも、そういう人もいてこそ、世の中はうまく回っているのかな、という気も、今、書いていて、そういう考えが頭の中に浮かんでしまいまして、ね。

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