あの日みた夕日と風の色、いまも胸の奥にしまっている

太陽と星の関係をうまく生かして描かれた恋愛作品。
星ゆえに、惹かれ合ったのかもしれない。

名前からも、二人が対を成しているのが伺える。
前半、どちらかといえば陽斗は明るく、星は暗いイメージで描かれている。
後半は逆転する。
一日が昼夜、交互に訪れるように、キャラの性格だけでなく物語の展開も関連付けて変化していく様を描いているところがよく考えられていて、こだわりを感じる。

彼は、知っていたと思う。
太陽も星も同じ恒星だということを。
距離の違いで見え方も変わる。
つまり陽斗と星、二人は同じなのだ。
だから彼が弱気になったとき主人公の星は、「生きるよ、安藤くんは絶対生きる」と彼の太陽になれるのだ。