ネオン

酒を浴びるほど飲み、風俗店を探した。ネオンの看板を眺め、店に入り、合成写真を指さし、肩を落として帰る。3日目にはもう嫌気がさしていた。愛を探しに行く。よくよく考えれば馬鹿な話だ。パチンコ玉の動きをゆっくりと観察したかったあの人の気まぐれであることに気付いた。今日でやめだ。残りの金は返そう。


そして僕はアルコールで覚醒して、一番ネオンがくたびれている店に入った。


「誰でもいいよ」


ボーイに告げると、すぐに部屋に通された。しばらく待っていると、女が現れた。


 ブリーチした金髪が悲しく見える。色の白さは、昼の光を浴びられない束縛を感じさせる。僕が見惚れていると、彼女の大きな目に映る諦めの色が突然明るくなった。そして驚いたように僕に言った。


「ちょっと待っててください!すぐ戻ります!」


 先輩の部屋で染みついたクサの匂いか?そう思っていると彼女が戻ってきた。彼女がメモ書きを差し出す。


「紗弥です!これ、私の連絡先です!今日はこの時間、何も話さないでください!」


僕はよく分からないままに時間を過ごし、店をあとにした。



 先輩の部屋にたどり着いた頃にはもう明け方だった。そして今日の出来事を報告した。


「愛が見つかりそうじゃないか」


「これが愛なんですか?」


「かもしれない。今からキメるから帰れよ」


僕は朝焼けに煙草の煙を吹きかけた。住宅街の静寂は、僕のため息の音では何も変わらない。世界に変化を与えることは難しいようだ。

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