第11話

 ちょっとショックです、と弓野は言った。わたしの魅力が足りなかったかな、と。

 そんなことない、と俺は偽りなく答えた。

 どうしてそこまでするんだ、もう少し自分の体を大切にしたらどうだ、と俺が言うと、あなたに言われたくありません、と彼女は俺の太ももをなでた。俺の醜い体を。

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