罪と罪 事件編

りんご

第1話 治療直介

ブロロ......バスの走る音がバス内に響く。

ゆさゆさ揺れる砂利の道。

都会から田舎へ続く道を走る。

もうすぐ村に着く。新東村にっとうむらだ。

そこが僕の仕事場だ。

小さい村と聞いたが、木々がたくさんあるだけで十分大きいじゃないか。

そんなことを思ってたら目的地に着いた。

ここが僕のデビュー場だ。

腕だけは自信があると自負する程だ。

だけどコミュニケーションは自信がないんだよな。

さて、どんな患者さんが来るか楽しみだな。

僕は治療をしている時にワクワクするときがある。

サイコパスって思うだろう?

でもね、難問があったら解きたくなるだろう?

大金が手に入ると思ったら、挑戦したくなるだろう?

あれと同じだ。僕だって、難病があったら

治療したい。

僕にとって患者の命が大切だ。

だから、命が救えるならば挑戦したい。

だけど、コミュニケーションが苦手なんだよな。

助けてください。と言われたら、

はい。だけで十分だろう?

よく世間話しているのが多いが僕はあれが

苦手だ。

小児科だったから子供はよく泣く。

なんで泣くんだ?

泣いても何も変わらないだろう?

そうゆう所が駄目なんだとよく言われた。

だから、今日はここへ来て、

コミュニケーションを慣れながら、

治療を全うしようと思った。

さあ、診療所に着いた。

今日から頑張るぞ!!

張り切って扉を開いたら驚愕の光景だった。

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