未来の待ち人

遥か彼方の空で

君を待つ僕がいる

だから君は真っ直ぐに

羽を広げればいい


拙いながらに積み上げていた

周りに何を言われようと

これが自分なんだと言って


納得出来ないこともあったけど

それでもなんとかここまで来た

あとは飛ぶだけ

叶えるまであと少しなのに

突然に吹いてきた

風に敗れ

羽は霧散した


みんなして僕を虐める

味方なんていないんだ

いっそ惨めに泣いても

少しも楽にはならなくて

もうどうしたらいいの


そうして俯く君を

抱きしめることが今は

出来ないけど


遥か彼方の空で

君を待つ僕がいる

だから君は真っ直ぐに

飛び立ってくれればいい


頑張れば必ず、なんて

無責任なことは言えないから

僕はただ待ち侘びる


努力は実るか分からない

それでも進まなきゃそのままさ

あとは飛ぶだけ

踏み出せるまであと少しだから

僕は必ず待つから

君に敗れないでいて

羽はまだあるだろ


もしもないのならば

僕が羽を貸すから

いっそ自由に泣いて

少しでも気楽になって

ここまで飛んできて


そうして迷う君を

未来で抱きしめさせて

お願い


遥か彼方の空で

君を待つ僕がいる

だから君は真っ直ぐに

迷い進めばいい


何があったとしても

僕は君を見守る

居場所ならここに造る

かいなに宿るその日を

いつまでもどこまでも


遥か彼方の空に

僕が待っている君がいる

だから君は真っ直ぐに

羽ばたいてそして


笑っていて欲しい


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