第30話

「るみか、お客さんをお迎えするわよ」

「えっ、お客さんですか?」

この遊園地にお客さんが来るとは、

思いもしなかった。

流石にそういうと玲に失礼だが、

最初に見たときは廃墟の遊園地だと思っていたから、

驚かずにはいられない。

「そう、るみかの初のお客様よ、

たっぷり楽しませてあげて頂戴」

「は、はあ」

もしかして玲は、

接客がめんどくさいのだろうか。

まあ、私への態度を考えればうなずける。

「私、接客とかしたことないんだけど」

初の接客だ気を引き締めないといけない。

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