第22話

ここまで来たはいいが、一体どの本を読めばいいのだろうか。

前の世界でも図書室はあまり使ったことがない上に

先生の説明もまともに聞いたことがない。

「確か、分類分けとかされてるんだっけ」

ちょっと本の背表紙を見て見たが、よく図書室の本に付いている

番号らしきものは見当たらない。

「とりあえず、気になったの読むか」

運よく、ここと前の世界は同じ言語のようだ。

『道化師、ピエロの説明書』

≪ピエロ≫と言われて一番にモーブの事が浮かんできた。

まずは、相方のことを知ることだろう。

まあ、私が勝手に思ってるだけだが。

「なんか、おとぎ話に出てきそうな紙だな」

さっそく、ページをめくった。

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