第12話

「人違いだと思います」

「いいえ、絶対あなたよ」

玲はそう言い張った。

「だって、あなたるみかでしょ」

「はい」

「じゃあ、あなたで間違いない、

さあ、私の屋敷に案内するわ」

「いきなりすぎないですか」

私の意見に耳を傾ける様子は全く見れない。

先に一人歩き始めてしまった。

「来なさい、早く」

玲が圧をかけてきた。

その圧のせいで背筋がぞくっとした。

「は、はい」

半ば脅されるように歩いた。

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