まるで東南アジアのような――とある国の、青春物語

常夏の国があって、その国には妖怪がいて、妖人と呼ばれる存在がいて――そんな国の片田舎に生きる妖人の少年、マルは、やがてその詩の才能のゆえか、自分の国を支配する国の帝都の学校に入学することに。
実際はいろいろな思惑が絡み合って帝都の学校に入学し、寄宿舎に入ることになったマルが、その郷里の田舎の素朴な感性を保ちながらも、いつしか少年から青年へと向かっていく……。
……と、ここまで書いてきましたが、つまりは青春物語です!
級友へのライバル意識や、仮面をかぶる奇妙なルームメイトとの交流、同郷の友人の隠れていた本音など、様々な事柄があって――ひとりの少年が、やがて青年へと成長するさまを描いています。
青春時代の方々、青春時代を思い出したい方々、いずれにもお勧めします。
ぜひ、ご一読を。

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