不安を分類する(一文長秀夫)
ワタクシは不安の強い人間でして、はい、何なら365日何かしらに不安を抱いているんですな。
例えば、今日やらないといけないことちゃんとこなせるかな? とか今日初めて会う人いるけど大丈夫かな? とか忘れ物してないかな? とか電車の乗り換えうまくいくかな? とかこの電車事故らないよな? とかあの人にどう思われてるのかな? とか このままで自分はいいのかな? とかこのまま平和が続くのだろうか? とか このまま死なずに生きて行けるのかな? とかさまざまです。
特に朝起きた瞬間、頭の中にどっと不安が流れこんできます。夜も真っ暗で静かだからでしょうか、強い不安に苛まれる時もあるので大変なんですな。
いや、しかし。よくよく不安の声に耳を傾けていると不安は不安でも2種類の不安があるように思えるのです。
それは「確実性のある不安」と「不確実性のある」不安です。
「確実性のある不安」は、最悪の事態がそれなりの確率で起こりうるが、対策がとれるものです。さっきの例でいうと、
・今日やらないといけないことちゃんとこなせるかな?
→うまくいかないかもしれないが、きちんと準備をしていれば大丈夫
・忘れ物してないかな?
→家を出る前にチェックする癖をつければ大丈夫
・電車の乗り換えうまくいくかな?
→乗り換えアプリやマップアプリを使って事前に調べていれば大丈夫
・このままで自分はいいのかな?
→キャリアを変更したり、成長するために動き出せば大丈夫
どれも不安通りに困ったことにはなるかもしれませんが、それなりに危険を予測してそれを回避しようと行動を起こせばなんとかなるものばかりです。「一方不確実性のある不安」は……
・今日初めて会う人いるけど大丈夫かな?
→初めて会う人がどんな人かわからない以上なんともいえない、ほとんどの場合いい人だが、合わない人だったらそれなりに苦痛を浴びることもある
・この電車事故らないよな?
→事故に遭遇する可能性は極めて低いが、遭遇した場合命を失う可能性がある
・あの人にどう思われてるのかな?
→他人が実際にどんなことを考えているのかはその人自身の脳内でしかわからない。その人の言動で推測するまでしかできない。もし気になる他人と想いが通じ合っていなかったり、むしろ嫌われていたとわかれば苦痛を浴びることになる。
・このまま平和が続くのだろうか?
→変化が多く、予想外のことが起き続ける現代においては何ともいえない。平和が破られれば苦難の日々が始まる可能性がある。
・このまま死なずに生きて行けるのかな?
現代では1世紀近く生きることが容易になっているが、不慮の事故や災害で亡くなる人も、前日まで我々と変わりない日常を送っている以上、なんともいえない。
確実に起こりうるとはいえません、しかし起こった場合に回避することは難しく、ダメージも大きいものがあるでしょう。
つまり基本は「確実性の高い不安」はしっかりキャッチして対応し、不確実性の高い不安は「またなんか言っている(笑)」という対応をしていればいいのかなと思っております。それに不安を行動で解消するというのもいいのではとも思っておりますが、それはまた別の機会に。
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