ある日のこと 15

ここはクリエイティブな物書きと、それをこよなく愛する読者さんが住んでいる国『カクヨーム王国』である。


『カクヨーム王国』では、それぞれのカクヨムさんたちが、それぞれの本屋さんを持っている。その本屋さんでは、なんとその店主のカクヨムさん達が書いたお話のアトラクションに、無料で参加できるのであーる。


さてさて、本日は、夕方まで寝てしまったらしい和響わおんとやらのカクヨーム王国での日常を覗き見してみようか。


――やばいやばい! もう夕方じゃんね。急いでやるべきことをやって子供の夕飯リクエストのミートスパを作らねば!


まずはいつものように、自分の本屋に立ち寄り、早々にお手紙にお返事を書いた彼女は、本屋の奥にあるカキカキ執筆ルームに入ってしまった。そして、二時間ほどカキカキしたのち、本屋の隣にある近況カフェでコーヒーを飲み、一言。


「はー! できた! めっちゃコピペしたし!」


と大きな独り言を言った。彼女の本屋の棚には、先ほどできた妄想アトラクションが追加されている。それは、虹色に輝くイベントのチラシのようだ。


「やっと参加者さんの紹介作れたわ! これはあれだ、現実ワールドのイベントでいうところの、会場マップみたいなやつだ。あぁ、よく作ってたもんなぁ。マップじゃなくて、フライヤーの方を! マップなんてなくて、勝手に出店やったしな。フライヤー130店舗くらい載せてたから、それに比べればまだまだ46作品のご紹介はなんてことないって思ったけど、ちょっと眼精疲労がヤバかった。やはり、老眼が入ってきているのだろうか? 42……い、いいえ! 永遠の26歳だし!!」


かなりな独り言なので、このまま素通りして覗き見していこう。早速できたものを呼び出すようだ。


「いでよ!【カクヨーム王国での日常 ー番外編「平和と祈りの祭典」ー】https://kakuyomu.jp/works/16816927861363694433 ! おお!」


自分で作っておいて、自画自賛のようである。優しいカラフルな世界に、様々なジャンルの物語がホログラムで浮かんでいるなんとも平和な世界。


よく見ると、所々に色々な民族衣装を纏った人や、戦士、魔王らしきもの、報道記者などが仲良くお茶を飲んでいるのが見える。まさに、オールジャンルミックスである。だが、共通していることもある。それは、みんな頭の上に《戦争のない世界になってほしいと祈ってます!》とプラカードのような吹き出しを出していることだ。なるほど。すべての感性を受け入れる争いなき平和な世界、カクヨーム王国のイベント会場だけのことはある。なんと平和なことか。


――すごい! もう46個も妄想アトラクションが! やっぱり番外編にして大正解よね! だって、興味のある人がすぐにその作品の妄想アトラクションに行けるもんね! もちろん私も! おお! 風鈴ちゃんも、コメントで、これから、作品へ、行きやすくなりました!ご苦労様です!感謝!!(๑˃̵ᴗ˂̵)って、可愛い絵文字までつけて書いてくれてる! はぁ。二時間コピペしまくったかいがあったわ!


どうやら頑張っただけの成果があったらしい。報われるといいのだが。


――そうそう、こうやってひとまとめで、参加してくれる人紹介したいって思って、でも、どうやって?? って悩んで参考にさせてもらったのあるんだよねぇ。


「いでよ! 関川さんのハーフ&ハーフ!」


【ハーフ&ハーフ  作者:関川 二尋】

https://kakuyomu.jp/works/16816452219618132890


便利な妄想世界。彼女のすぐに目の前に、ホログラムの中で楽しそうにパーティーをしているカクヨムさんたちが浮かび上がった。あそこで料理に合うワインを勧めているのは、呑んでるお兄さんの出っぱなしさんだろうか。


「うおー!他力本願! コメント欄で完結する短編集って一体なんだー!」


――おっと、また独り言が大きかったようだ。これさ、いつも呑んでるお兄さんの出っぱなしさんがハーフ&ハーフを書いていて、そんでもって、なんか気になって読んでコメントしたら、これは関川さんの企画なんですって教えてもらったんだよね! で、関川さんの企画ってなんぞや? と、ストーカーのようにカクヨム内を探しまくって見つけたのがこちら!


「いでよ! 関川 二尋さん!https://kakuyomu.jp/users/runner_garden


――もうさ、めっちゃ好き! 超大好き関川さん! なんか書いてる作品の語り口調が好き過ぎて、ついつい「♡」を語尾につけちゃって、おお、これでは、愛するパパがいるのに、仮想空間で心の浮気ではないか! と、「♡」を最近自制しているんだったわ。


「ええい! 関川さんの大好きなシリーズ! いでよ!


【北乃家をめぐる些細な物語と意外と長い歴史の短編集~北乃家サーガ~ 作者:関川 二尋】https://kakuyomu.jp/works/1177354054889220750


――あぁ♡ たまんない! 全くもって普通すぎる北乃くん! 一番最高なのは北乃くんのパートナー! でも、そのパートナー目線の感じで描かれる北乃くんがなんか、のび太の大人になった時みたいでツボってるぅ♡♡♡ラブ北乃くん♡♡♡



***


そんなこんななこのカクヨムさんのカクヨーム王国での日常は、今日も過ぎていく。本日はなんだか、いっぱい指を動かしたそうなので、この辺で。



最後に、お読みいただいて誠にありがとうございます。


現実ワールドでは、それはハリウッドの映画のお話ですか? と、疑いたくなるようなニュースが日々入ってきますが、私たちは物語を創造できるカクヨーム王国の住人です。


創造力をめいいっぱい使って、光のエネルギーで、この世界の闇を照らし、世界が平和になるように、日々祈りたいです。そして、戦死された方々の魂への鎮魂の祈りを込めて。




――黙祷。



戦争のない世界、平和で優しい光に包まれた世界になりますように。



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