ある日のこと 11

ここはクリエイティブな物書きと、それをこよなく愛する読者さんが住んでいる国『カクヨーム王国』である。


『カクヨーム王国』では、それぞれのカクヨムさんたちが、それぞれの本屋さんを持っている。その本屋さんでは、なんとその店主のカクヨムさん達が書いたお話のアトラクションに、無料で参加できるのであーる。


さてさて、今日は昼中のお一人様時間をこのカクヨーム王国で過ごすらしい、いつもの和響わおんとやら。では、早速今日も彼女のカクヨーム王国での日常を覗き見してみよう。まずは自分の本屋さんへやってきて、何やら叫んでいる。


「やっと落ち着いたぁ! ただいま! カクヨーム王国ーーー!」


——家事も終了したし! 『祈り』のホームページの調整も終わったし! これで昼間のお一人様時間をカクヨーム王国で思う存分過ごせるぞっと! はぁ、本当、慣れないことするといけないねぇ。まじで。ささ、早速最近満喫できていないヨムヨム生活をするとしますか!


「いでよ! 読みたい本リスト!」


毎回ではあるが、妄想世界は大変便利。「ヘイ!Siri!」のように声に出せば、目の前に全てが現れる。と、いうわけで、彼女の目の前に、『読みたい本リスト』のホログラム現れた。上から順に色々な作品のタイトルが並んでいる。


——えっと、これは、読みたいけど、一話が長いから、今日ではなく、次回だな。でもって、やはり、今日は、「穴」か。このシリーズまじですごいんだよね。


「いでよ! 【深淵を覗くとき◆3分で読む不思議な穴の物語◆

作者:安佐ゆう】https://kakuyomu.jp/works/16816700429297484064


——もう本当、よくこれだけ「穴」のテーマで物語が書けるなって脱帽! ご本人もとても気さくで良い方だし! と、そういえば、昨日何気に作った『近況カフェ』に早速作者の安佐ゆうさんがお越しだったと思う!見落としているかもしれないし! まずはそっちを見てからか!


「近況カフェわおんへ、レッツゴー!」


彼女が声で指示を出すと、カクヨーム王国イロイロシティにある、彼女の 『近況カフェわおん』へと一瞬でついた。見たところ、居酒屋のように見えるのだが、はたしてカフェなのであろうか? コンクリート打ちっぱなしの都会的な雰囲気、では決してなく、古民家カフェのようだ。入り口の軒刺しには、赤提灯に「わおん」と平仮名で書かれたものがぶら下がっている。そしてその斜め右上に小さく、「カフェ」と書かれているから、赤提灯ではなく、やはり、カフェなのだろう。


「なかなか良いカフェじゃん! お酒もありますって感じがいいねぇ!」


そういうと彼女は、お店の引き戸をカラカラと開けて中に入る。5人がけのカウンター席。カウンターの奥には、お惣菜が大皿に入れて並んでいるが、その横には、ケーキなどのショーケースもある。これでは、ごっちゃ混ぜの居酒屋カフェと言った感じだ。まぁ、そんなのもアリーナなのが、このカクヨーム王国なのだが。


和響とやらは、お気に入りのソファに座り、昨晩のカフェでの出来事を思い出す。


——めっちゃ楽しかったんだよね! 多分私と風鈴ちゃんは酔っ払いで、安佐ゆうさんは、ホットコーヒーだったんだよね!えっとどれどれ、っと。


「出てこい昨日の様子!」


昨日の近況カフェでの様子が現れた。どうやら2名酔っ払っているが、大人な安佐ゆうさんは、コーヒーを楽しんでいるようだ。


《安佐さん:近況カフェって良いネーミングですね。時々こそっと来店したら、どうか仲良くしてください。よろしくお願いします٩( ᐛ )و》


《風鈴:あさゆうさんって、穴の人ですね!!スゴイってのは知ってますよ、お響さんから!!ちょっとまだ行けてないけど、またお邪魔したいなって思ってマッスル!!(^_-)-☆》


《和響:風鈴よ、可愛いやつめ。缶チューハイか?》


《風鈴:おすめす!いえーい!それでお・ね・が・い!!(^O^)/》


《安佐さん:わお。風鈴さん、ありがとうございます。無理しなくて大丈夫ですからね。私は誰の作品でも好きなのを好きなだけ読んでます。自分のでお勧めがあるとすれば

【好きって言いたいhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054884054049

これです。誰かと好きな作品を共有したいんです!推しについて語りたい!!》


「わかる!!! だからカクヨーム王国での日常作っちゃったもん!」


——あ、スミレさんだ!


《スミレさん:わおんちゃん、おじゃましますよ~。え~っと、獺祭飲みたい。一番高いやつ。安部さんがオバマさんに飲ませたやつ! マグロのトロにはオイスターソースをかけちゃだめよ。醤油でね。携帯落としたのよ~。多分車にひかれたの。戻ってきたときには悲惨な姿。だから、新しいスマホ買ったの。でもね、でもね、データを移し替えることができなかったのよ。オロロ~ン(←昭和)》


《和響:だっさーい!スミレさーん!好きですー日本酒(≧∇≦)昔、下北沢の日本酒バーで働いてましたー!でもー!日本酒呑むと!記憶がー!でも、わさびと雲丹がでたらーあんまでないけどー!日本酒です!》


《風鈴:あっ!!スミレさんだ!!レンゲさんじゃないんだぞ!!わっしょい!!では、でわ、おまた!!(^^)/》


「た、たのしぃーーーー! こ、これは!新しい遊びを生み出してしまったではないか! 」


——天才か!


どうやら昨晩は、ここ『近況カフェわおん』で、夜更けまで飲んだくれていたようだ。その時の様子をリアル脳内再生して楽しんだ彼女は、まだ自分が眠っていた時間帯、そう、モーニングタイムでの会話を再生する。モーニングタイムは、古民家の縁側が解放され、どうやらのどかな田園風景を眺めながら楽しめるようだ。なんと、ドリンクとトーストと茶碗蒸しとデザートがついて480円のセットまである。なんとお得なことか。利益は出るのだろうか。でもそこは大丈夫。ここはカクヨーム王国。「お金が足りない」と書けばないが、「有り余るほどのお金が」と書けば、お金に一生困ることはない。はずだ。


《安佐さん:みなさん夜更かしさんだなあ(*´ー`*)おはようございます。昨日は風鈴さんも和響さんも見に来てくれてありがとう!そしてカフェがいつの間にか居酒屋にwwwこの調子だとコメント222とかあっという間に埋まりそうですね》


《風鈴:うおっ、おはようございます!あさゆうさん、ありがとうございます!

ここは、適当に来て適当に話をしていく所らしいです。って前からそうだったんだけど、それに特化したみたいですね笑笑 今日も、みなさんが、良い一日となりますように!(๑˃̵ᴗ˂̵)》


《スミレさん:うわ~!すごいことになってる! 私のせいで居酒屋に!せきにんかんじるわ~!スミレはレンゲじゃない? まさか、風鈴さん、拙作【月光夜曲~ムーンライトセレナーデ】https://kakuyomu.jp/works/1177354054895127247

を読んでいらっしゃったりします? 偶然かしら。》



——私のいない間のモーニングタイムも楽しそうだったじゃないかー!


「なんて楽しいんだー! 最高か! カクヨーム王国は!!」



こうして彼女は、まさか、自分の本屋にカフェを併設できるだなんて! と、思っているのである。なんなら、コロナでできないカラオケも、豪華なセットをここに入れて、『スナックわおん』にでもしてしまいたいな、などと目論んだりしているようだ。


今日もそれぞれの価値観を認め合い、争うことがなく毎日平和に暮らせる国、カクヨーム王国での日々は過ぎていくのであった。


こんなに自由に過ごせるなんて、なんて心の広い王様KDKWだと、和響は今日も思っている。どこかの国の王様も、平和な心で国を治めてほしいものだ。



現実ワールドでは、目を疑いたくなるようなニュースも多い今日この頃。早く安心して暮らせる平和な日々がおとづれますようにと、祈る日々である。


それでは、本日は、この辺で。



*********************

自由すぎるエッセイ?をお読みいただきまして、誠にありがとうございます。


目を疑いたくなるような現実ワールド。紛争で、お亡くなりになられた方、そのご遺族の方、また、関わるすべての方々と、この世界に、祈りを捧げて、この画面を閉じたいと思います。


もし、よろしければ、ご一緒に、



――黙祷。



早く戦争のない、平和な世界になりますように。






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