ある日のこと 7

ここはクリエイティブな物書きと、それをこよなく愛する読者さんが住んでいる国『カクヨーム王国』である。


『カクヨーム王国』では、それぞれのカクヨムさんたちが、それぞれの本屋さんを持っている。その本屋さんでは、なんとその店主のカクヨムさん達が書いたお話のアトラクションに、無料で参加できるのであーる。


さてさて、本日は何やらソワソワと早く早く! このくだりいらないから! と言っているようなので、毎度お馴染みの和響わおんとやらを覗き見してみよう。


いましがたカクヨーム王国のカキカキゾーンでよろず屋話の続きを書いていた彼女は、あと三話で短編が完成するにも関わらず、そして、そのラストまでもうできているにも関わらず、そのすべてを投げ出して、この『カクヨーム王国での日常』の書き書きへと飛んできたようだ。


――お返事きたよきたよ! すごいマジできたよ! 超嬉しい! もうよろず屋のダメ男は置いておいて、ソッコーこっちだ!!


何やら、今日の彼女は、この『カクヨーム王国での日常』にどうしても書きたいことがあるらしい。急ぎ足ならぬ、急ぎ指で、『カクヨーム王国での日常』を書き始めている。もちろん書いているときは、自称勝手に連載作家気取りのコスプレ、スウェットにヒートテックだ。


――えっと、えっと、えっと、どっから書いたらいいんだろう? てか、もうこれは、あれだ、あれだ、まずは、今日見つけて感動したのはこちら! ってやっとけば良いんだ! もうまじすごかったから! そんな今日の心を鷲掴みにした作品はこちら! いでよ!


【( ・∇・)「顔文字くん!」 作者:山岡咲美】

https://kakuyomu.jp/works/16816452219424251083


――はふぅ(´༎ຶོρ༎ຶོ`) たまりません(´༎ຶོρ༎ຶོ`)もう、もう、本当表紙の絵からしてすごい!


彼女が今呼び出したこの作品のタイトルは、たかが顔文字、されど顔文字なキャラクターたちが、まるで漫画のように命を得て動いている動画だ。


――おおお! さすがの表紙! う、動いてるぅぅぅ!!!


実は彼女は、ここには書いていないが、ちょっと前にこの【( ・∇・)「顔文字くん!」 作者:山岡咲美】を見つけ、その世界観にまんまとハマって、連載中の最新話、第14話「誕生日と忍者メイドと……」までを一気に妄想アトラクションで楽しみ、いつものように興奮気味なコメントを、全てのエピソードにお手紙として、出してきたとこなのだった。


――コメントとか、レビューとか、表現するのが苦手で、ついつい顔文字で感情を表現しちゃい気味な私としては! 視覚優位の私としては! こ、この作品はマジで神! 凄すぎるぅ〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


大興奮の大号泣の様子。面白いので、もうすこしこのまま覗いて見ようと思う。


――きゃぁ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆コメント返信のお返事も今届いたぁぁぁぁ(´༎ຶོρ༎ຶོ`) なんだこの感情は(´༎ຶོρ༎ຶོ`) これを感動と言うならば(´༎ຶོρ༎ຶོ`) そうだ!(´༎ຶོρ༎ຶོ`) 感動してるぞー(´༎ຶོρ༎ຶོ`) めっちゃ面白いです! 最高ですぅ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


ちょっと入力しているカキカキワールドの画面上は、泣いている顔文字がホラーに真ん中で切れているが、そんなことはお構いなしの和響とやらは、最後に書いてあるお返事を読む。


――え! カクヨーム王国についてだ! ご紹介させてくださいってお手紙出したんだった! えっと、なになに?


****************************


〆(,,・д・)📖「[カクヨーム王国での日常]読みました紹介かまいませんよ♪」絵文字本


〆(,,・д・)[ || ]「これで本を表現出来ないか試したけどわかりづらいかも?」顔文字本


〆( ;´・ω・`)「こんなん書くから返信に時間がかかる……」コメントでも遊ぶ始末



*****************************


「おっふ(*☻-☻*)」


(´༎ຶོρ༎ຶོ`) (´༎ຶོρ༎ຶོ`) (´༎ຶོρ༎ຶོ`) (´༎ຶོρ༎ຶོ`) (´༎ຶོρ༎ຶོ`) (´༎ຶོρ༎ຶོ`) (´༎ຶོρ༎ຶོ`)



最大の幸福感を大号泣な顔文字で味わった和響とやらは、自分の執筆中作品を横に置いてまで、嬉しさのあまりここにきたようだ。そんな彼女のカクヨーム王国での日常は今日も続いてゆく。ちなみに、作者の「山岡咲美さん」は、なんとあの、【「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト】で優秀賞を受賞した、


【小さな村の小さな神社に赤いきつねと緑のたぬきが住んでいました。『赤いきつねさんと緑のたぬきくん』 著者=山岡咲美】

https://kakuyomu.jp/works/16816700429056516199


の作者さんであるとこを、ノリノリでコメントお手紙書いていたときは知る由もなかった。


ちなみに、今更ながら言うが、和響は一国民に過ぎず、このカクヨーム王国の国王の名前はKDKWであることを、まだ誰も知らない、のかもしれない……


※国王様については、作者の妄想内でのお話です_φ( ̄ー ̄ )



全ての感受性やジャンルを、世界中の違う感性やジャンルの人たちが認め合い、平和で優しい世界になりますように。


祈りを込めて。

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