青色の夕焼け

山猫芸妓

冷たさ

洗面台、肌が痛む冷たさとカルキの香り。

窓から一筋の朝日が差し込むある日の朝。


額を鏡に付けると、冷たくて、鏡の裏側であなたもそうしているようで。


上を見ると、少しぼやけたターコイズブルー。

この色が毎朝繰り広げられる、ため息混じりの朝の喧騒を憶えていたような気がして。


続く筈だった日常、確信も無く漂う日々。

この冷たさは、熱い口づけの裏返しの様だった。


確かな言葉は見つからない。

一房の想いもまとまらない。















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