2.データはフリーになりたがる

 さて、既に前項まででなにをしたいのかについては書いてきましたので、ここからは後述とした話についてぼつぼつと触れていきます。まずは有料公開というやり方が好きではないという話について。


 自分は基本的にデジタルなデータは出来る限り無料に近い形で提供されるのが正しいと考えております。


 それは電子書籍も含めて「そうなるのが正しい」というのが持論で、クリス・アンダーソンの『FREE─〈無料〉からお金を生み出す新戦略』なども参考にしているところなのですが、話が長くなりすぎるので今回は割愛します。興味があれば是非読んでみてください。非常に良い本です。


 で、本題。上記のような考えもあって、自分は各種コンテンツを全て無料で提供していました。


 それは自分の実力が足りないと思っているからというわけでは全くなく、「最終的にはフィジカル(本などの物理的なものです)で稼ぐのが正しい」というのが持論だからで、その為に、デジタルなデータは無料で公開されているのが正しいという考えがあったからです。この考えは今も変わっていません。


 自分があらゆるコンテンツを執筆するようになってかなりの年月が経ちました。自作を冷静に見つめた時に「書籍で出ていてもなんらおかしくない」ということが自信をもって言えるだけの質のものを書けるレベルになりました。


 これは小説だけではなく、創作論や、(カクヨムでは公開をしていませんが)遊戯王関連の記事などに関しても高い水準のものが作れているという自信と自負があります。


 ではそれが何か自分の収益につながるのか?と言われると正直かなり微妙なところです。


 リワードに関しても一応換金出来るラインは超えるようになりましたが、それも最低ラインがやっとです。小学生のお小遣いですらもうちょっとあると言っていいでしょう。はっきりいって割にあっていない。


 本音を言えば、自作を読んでくれる人からお金を取ることはしたくありません。ただ、このままだと活動自体がどうしても苦しくなってくるのも現状です。


 そこで、一旦預からせていただきたいんです。最初に掲げた新年である「デジタルなデータは出来る限り無料であるべき」という理念はずっと変わっていません。それを叶えていくために、力を貸してもらえれば……と思っています。


 その還元は、創作に関するお悩みの解消や、質の高い作品で行っていきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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