燦々午後のレモンティー

アラタ ユウ

燦々午後のレモンティー

「ミルクじゃなくてレモンティーだって」


 夏休みの真っ最中。

 クーラーの効いた小さな部室の中、僕が買ってきたミルクティーを口に含んで先輩は言った。


「この前も言ったでしょ」


 それにはい、とかうん、などと適当に返しながら、僕はマウスをいじって部活動に勤しんでいる。先輩はもう一ヶ月前に卒部して今は受験生だというのに、こんな風に僕を使いっ走りながら今日も部室に居座っていた。机に日本史の教科書が開かれているから勉強していないってわけではないんだろうけれど。


「ねえ、聞いてる?」

「聞いてますよ。ミルクティーがお好きなんでしたっけ。僕も好きです」

「ぜんっぜん聞いてないじゃない」


 先輩は机に張り付いてじろりとこちらを見た。揺れるからやめてほしい。


「……今日は大事な日だったってのに、きみってば本当にそっけないよね」

「模試の日ってことですか?」

「まあそう。それもあるかも」


 含みを感じさせる言い方で肯定すると、先輩はぬらりと起き上がる。そういえば以前、夏期講習やどこかの塾に行かなくても良いのかと聞いた事があったが、その時もうまくはぐらかされたっけ。


「模試の手応えはどんな感じなんですか」

「まあ、全国津々浦々何十万人の受験生の中じゃあ上の方、って感じかな」

「つまり良かったって事ですか」

「んー。まあ、そうだね。良かったんじゃない?」

「他人事ですね……」


 そう言って壁にかけられたアナログ時計を見ると、僕は立ち上げていたボカロエディターの保存ボタンを押し、ノートパソコンの充電コードを引っこ抜いた。元々僕のものだったミルクティーを先輩に断って頂いたあと、カバンを机に載せて帰る支度を始める。





「へえー。もうほとんどできてるじゃん」


 横を見ると、いつのまに隣にきていた先輩がパソコンの画面を覗きこんでいた。ポニーテールが揺れて、制汗剤の爽やかな香りが鼻をかすめる。


「質はともかく、完成はもうすぐですね」


 言いながら先輩の肩をどかし、さっと操作してパソコンを閉じる。聞かせろとかなんとか言われたたが、それは色々な意味で恥ずかしいので無視してカバンに突っ込んだ。


 下校時刻を告げるチャイムが鳴る。


 部室の鍵を返却し、自転車を押しながら先輩と歩く。もう十八時だというのに午後の熱気は冷めず、隣の先輩は肌に浮いた玉の汗をせわしなく拭っている。その仕草に少し心臓が躍って、さりげなく右に広がる太平洋に目を向けた。水平線のかなたには、陽炎を纏いながら今にも海に触れそうになっている太陽。


 突然、先輩が言った。


「そういえばさ、志望校決めたんだ」


 驚いて振り返ると、薄水色のタオルを口元に当てて立ち止まる先輩。オレンジの夕日が長い前髪に遮られ、横顔に物憂げな影を落としている。


「どこですか?」

「東京の大学」


 先輩は全国でも有名なとある私立大学の名前を口にした。偏差値が七十を超える難関大学だ。


「東京ですか」

「うん」

「それは……遠いですね」


 先輩はしおれる僕をじっと眺めていたが、不意ににやりと意地悪い笑みを浮かべる。


「まだ行けるかどうかも分かってないのに……そんなに私と離れるのが寂しいんだ?」

「え、いやっ、こりゃちがっ——これは違いますよ」

「驚いて噛んだ後にもう一度言い直したけど、何が違うの?」

「人の痴態を淡々と説明しないでください……わかりました、いいですよ。認めます。僕は先輩がいなくなったら寂しいです。どうですか」

「うん。素直でよろしい」


 沈黙。


「……ちなみに、先輩はどう思ってるんですか」

「聞きたい?」

「まあ、それなりには」


 先輩は再び前を向いた。


「わたしは、もう一度くらいなら学生生活を送ってもいいかなって思ってる」

「答えになってませんけど」

「最後に「きみと」って付けてほしかった?」

「いや別に、そんなことは……」


 すると先輩は一歩大きく前に踏み出して、僕の進路を妨げるように回り込んだ。


「付けないよ」

「はい?」

「後輩の進む道を邪魔するなんて、先輩が一番しちゃいけないことだからさ」

「はぁ……」


 容量を得ずに首を傾げていると、先輩は何もかもわかっているかのような微笑を浮かべる。


「……といっても、きみが自分の意思でその選択肢を取るのなら、私は何も言わないけどね」



 ここまででいいよ、と先輩は言った。先輩の家にはまだ遠いので、もう少し先まで送ると僕は提案したのだが、なぜか頑なに断られた。聞くところによると、模試が終わった後に一人で残って勉強すると言って家を出ているらしいので、僕と一緒にいるところを見られると色々とまずいらしい。こちらも迷惑をかけることは本望ではないので、潔く別れることにした。


「それじゃあ、また」

「うん。またね」



 僕らにとっての「また」とは明日のことを含んだ表現だったはずなのだけど、次の日先輩は部室に来なかった。


 まあそういう日もあるだろうと気にもとめずに曲作りに励み、いつも通りに家に帰った後は晩御飯を食べ、勉強や読書で暇をつぶしていたのだが、時計の針が九の数字を回ったところで携帯が振動した。見てみると先輩からだった。


『昨日言った通り志望校が決まったので、これからは本格的に受験勉強に励みたいと思います。きみも暑さには注意して、有意義な夏休みを過ごしてください。では、また二学期に』


 二学期、ということは、どうやら先輩はもう部室には来ないつもりらしい。

 いつまでも居座っていると思っていた先輩がこうもあっさりといなくなってしまうのは少し寂しかったが、考えてみれば先輩は高三で、大半の人がそうするように大学に進もうとしている。

 そのためにはコンマ一秒たりとも無駄にせず勉強に励まなければならないだろうし、夏休みという受験の天王山を後輩とぺちゃくちゃおしゃべりして過ごしました、なんてことになったらそれこそ先輩の将来を潰しかねない。


 だけど、もしかすると、僕は今までも知らず知らずのうちに先輩の邪魔をしていたのかもしれなかった。


 こんなことなら昨日迷わずレモンティーを買ってきたのに。質問にも正直に答えたのに。


 でも、二学期には学校のどこかで顔をあわせるだろうから、その時にでもでいいか。


 そんな風に僕は事態を楽観的にとらえていたのだが、短い夏休みが終わって二学期になっても、雪が吹きしきる三学期になっても、僕と先輩が顔を合わせることはなかった。


 いや、正確には二度ほど廊下ですれ違うことはあったが、常日頃から人に囲まれている先輩にはおいそれと近寄ることはできず、結局、ちゃんと面と向かって話をすることができたのは卒業式の日だった。


 卒部式の意味合いも込めて、半年間お互いに何があったかと色々な話をした。だけど、僕がこれまでやってきたことなんて勉強と作りかけの曲を完成させたことくらいしかなかったし、それよりも志望校にしっかりと合格していた先輩に、祝いの手紙とあたたかいレモンティーを送ることのほうが大事だった。


 手紙の内容はあまりよく覚えてはいない。先輩がそれを読んで笑っていたことは記憶しているが、恥ずかしいことに僕は泣き虫を抑えることができなかった。


 それはある人によると、飼い主が一日留守にすることが分かった時のレトリバーのように情けない顔だったというが……真相は藪の中ならぬ、彼女の心の中である。


 思うよりも呆気なかったが、このようにひとまずは先輩の高校生活は幕を閉じ、ここからは僕一人だけの寂しい青春が始まることになる。




*  *  *





 ……と、そんな生易しいことを言っていた時が僕にもあった。


 というのも、あれからの毎日は猛に猛がもう一つ付くほどの勉強で風のように過ぎ去り、気付けば今は七月の末。鳴き出したクマゼミから夏の風情を感じる間もなく、受験生の天王山である夏休みが始まっていた。


 そして今日は僕の志望校を再確認する二者面談の日。

 開始早々、担当チューターはこんなことを言った。


「志望校を下げたほうがいい」


 三ヶ月ぶりの塾の二者面談で何を言われるかと不安はあったが、まさか開始直後にこれを言われるとは予想していなかった。成績は順調に上がってるんじゃなかったのだろうか。

 その旨を目の前のチューターに申してみたところ、


「模試の結果から見るに、このままの速さで上がったとしても恐らく届かない」


 さらに追い打ちがかかる。


「これから上がるという可能性も無くはないが、統計的には上がらない生徒の方が多い。それでも目指すと言うのなら、私は止めないが」


 統計、と聞いて、低すぎる判定や高い倍率やらの現実的な計算が頭の中を駆け巡る。普段、そのような考えは勉強の妨げになると思ってしなかったのだが……こんな所でその怠慢のつけが来たらしい。


「……一度、考えさせてください」


 気付けば、そんな弱気な言葉が口からこぼれ出ていた。


 そしてそれで、僕の二者面談は終了してしまった。




* * *




「……なるほど。で、今きみは自分が分からなくなって迷っていると」

「迷ってるっていうか……はい。そうです」

「そこに私が颯爽と現れたと」

「まあ、はい」

「なるほどね……」



 この時の経緯は面倒なのでざっくらばんに話すが、あの後、打ちのめされた僕が家に帰ってみると何故か先輩が家の前にいた。


 聞くところによれば、夏休み中で暇だったから実家に帰ってきていたらしい。大学は一週間ほど前から休みに入っていて、先輩は三日前から帰ってきていたのだとか。

 颯爽と現れた正義のヒーローかどうかはともかくとして、なりふり構っていられなかった僕は、すでに大学受験を経験した先輩にアドバイスを求めた。結果、このような人生相談が始まったのだ。



 リビングのちゃぶ台に頬杖をつき、空になったコップを眺める先輩に聞いてみる。


「あの、先輩はこんなことなかったんですか?」

「ん、私? そりゃああったよ。人間だもん」

「……人間」

「きみは私のことなんだと思ってるの……?」

「あ、いえ。なんでもないです。先輩にも悩む時があったんだなと……」


 じろ、と睨まれた。


「きみの教育は後にすることにして………さっきも言ったように、私も人間だから悩むことくらいあるし、むしろいつもだよ。受験期の時は尚更だった」

「ちなみに、その時はどうやって解決していたんですか?」


 先輩はんー、と思い出すようにこめかみに指を当てて記憶を探る。


「……やっぱり、プライドかな」

「プライド」


 正直、あまり理解できない感覚だった。大勢の前で恥を晒したくないとか、一度言ったことは絶対に成し遂げるとか、そんな典型例は想像できるのだが……


「まあ、人それぞれって所もあるだろうし、きみはきみで何かぶれない理由を見つければいいと思うけど」


 困惑している僕を見かねたのか、先輩は余裕を感じさせる口調でそう付け加える。


「理由………」


 そういえば、今まで一度も明快な志望理由を口に出したことはなかった。一応頭には理由がちゃんとあるけど…………あれ? そういえば、僕があの大学に行きたかった一番の理由って、なんだ?


 ——理由。目指す訳。原因。

 ——僕があの大学に行きたい理由。

 ——先輩と同じ大学に行きたい理由。


 考えあぐねていると、先輩が何でもないことのように言う。


「ちなみに私があの大学に行った理由は、後輩のきみに無様な姿を見せなくなかったからだよ」

「へえ、そうなんですか……いや、は?」


 いくら大言壮語を吐いたからって、普通そこまでするか……?


「私がいるから、って理由だけで来ようとするきみに言われたくないけどね」

「さらっと心を読まないでください」

「あ、ごめん」


 全く。これだからこの人は油断ならない………っておい待て。


「先輩、今なんて言いました?」

「あ、ごめん」

「その前です」

「私がいるから、って理由でうちの大学に来ようとするきみ?」

「それです。たぶんそれ、僕の志望理由ですよ」

「え、本気で言ってるの?」

「大マジです」

「………いや、私は別にそういう意図で言ったんじゃないんだけど……あくまでこれは助言であって、それをそのまま理由にされると困るというか……や、嬉しいんだけどね?」


 なんか照れられたが、気にせず続ける。


「とりあえず、それを軸にしてなんとか頑張ってみようと思います」

「や、やけにあっさりしてるね、きみ」

「いや、あの……」


 今更といった感じなのだが……


「僕たち、付き合ってるじゃないですか」

「そうなんだけどさ……」

「卒業式の日に僕が告白して、先輩がオッケーしたじゃないですか」

「あのラブレターは嬉しかったなぁ……じゃなくて。……そもそも、きみはそんな理由であの大学に挑んで良いの? もっと別の理由はない? ほら、例えば……国連事務総長になりたいとか」


 なりたくないよ。


「……あの、僕は先輩が好きなんですから、それで良いじゃないですか。一般入試で志望理由を聞く大学じゃないでしょ、あそこ」

「平気な顔してそのセリフを言えるきみを私は尊敬する……」

「これでも結構恥ずかしいのを耐えてるんですよ? 先輩の照れ顔見たさでやってるんです」

「努力の方向が斜め上すぎた……」


 とまあ、そんな感じで僕らの人生相談はつつがなく、ではないがあっけなく、しかし僕にとっては大きな意味を持って終了した。

 僕はこの先、諦めそうなことがあるたびに先輩の顔を思い出しながら勉強することになるのだったが……それはそれで他人よりは良い受験期だったと言えるかもしれない。なにせ、志望理由が現実に実体を持って存在していたのだから。





* * *





「あの後、きみはちゃんと合格したんだよね」

「結構大変でしたけど。どうしてあんな死ぬ気で頑張れたのか、今ではよくわからないです」

「恋の力は偉大ってことでしょ」

「……言っておきますけど、人のこと言えないですからね? 先輩だって、自分が落ちたら僕の告白断るつもりだったって言ってたじゃないですか」

「昔の話はわすれた」


 そっぽを向いて先輩は受け流すが、確かにそれだけの時間は過ぎたのだと思う。

 先輩は今大学三年生で、僕は二年生。二人で夢のキャンパスライフ……とは言い難いが、それなりに平和な日々を送っている。


 先週から大学は夏休みに入っていて、熱気がこもる東京から逃げ出すため、そして帰省も兼ねて、僕らは故郷の港町に帰ってきていた。


 先輩は三年前から全く変わっていないこじんまりとした部室を見回して、嬉しそうに顔を綻ばせる。


「毎年帰ってきてたけど、高校には来たことなかった気がする」

「OB会とかじゃなかったら普通入れませんからね」


 僕が三年の時の一年がちょうど卒部した辺りだから、もう知り合いもいないのだ。不審者と見間違われることはないだろうが、誰かが来る可能性も考えると、早めに済ませたほうがいいかもしれない。


「先輩」

「んー?」


 長机にへばりついている先輩の目の前に、どんとノートパソコンを置く。開かれているのは無料ソフトのボーカロイドエディター。今も趣味で曲を作ることはあるが、このソフトを使うことはあまりない。

 先輩も困惑していたが、少し操作して三年前と同じ画面を出してみると目を輝かせて起き上がった。


「これ、あの時の曲?」

「よく覚えてますね」

「きみがへたれて私に聴かせてくれなかった曲じゃん」

「……言い方に悪意を感じます」


 そんなことはどうでもいいと、先輩は興味津々のご様子で譜面を眺めている。


「……ね、早く流してよ」

「待ってください。イヤホン繋ぐので」

「了解。……え、今時まさかの有線?」

「無線イヤホンだけ何故か繋がらないんですよ。我慢してください」

「我慢というか、どちらかというとご褒美なんだけど」

「…………」


 とりあえず片方を先輩に嵌めてもらい、もう片方を僕がはめる。先輩の言う通り、かなり密着する体勢になった。


「じゃあ流しますよ」

「どうぞ。……あ、曲名は?」


 机に並んでいるレモンティーを指差した。


「『燦々午後のレモンティー』です。センスの欠片もない名前ですけど」

「私は結構好きだよ?」

「それなら良かった。先輩のために作った曲なので」

「…………」


 黙り込んだ先輩をよそに、プレイヤーの再生ボタンをクリックした。長いとも短いとも取れるイントロが流れて、ピアノベースの透明な音色と共にボーカロイドが夏の太陽を思い起こさせる歌詞を紡ぎだす。


 三年前、高校生だった僕が感じていた、曲作りへの情熱や先輩への恋心。そんな心のうちの感情を赤裸々に紙に書き出して詩にしたのがこの曲「燦々午後のレモンティー」だ。


 あの時の僕は、将来のこととか、自分がこの先どんな人間になるのかなんて何一つ考えておらず、頭の中にあるこの二つの感情だけで生きていたような気がする。だから、先輩があの大学を志望校に決めたと教えてくれた時、僕には先輩の後を追いかけることしか考えられなかった。他はどうでも良かった。それがどれだけ危ういことか今は理解しているつもりだ。だけど、もう一度過去に戻ってやり直せと言われたとしても、僕は迷わずこの選択肢を取る。




 曲が流れ終わったあと、イヤホンを耳から外す先輩に言った。


「先輩、大学卒業したら一緒に暮らしましょう」

「あれ、その話なら前にもしなかったっけ」

「そうなんですけど……改めて言っておいたほうがいいかと思って」

「そっか。……まあ、二人とも成人したことだし、そろそろきみと籍をいれてもいいかもね」


 そんな風にいつもの如く、当たり前のように先輩は言った。


「………」

「……え?」


 僕が肯定するのを微塵も疑っていなかったようで、その表情がだんだん不安に染まってくる。


「もしかして……ダメだった?」

「いや……」


 そうじゃない。そうではなくて、ただ、そんな風に考えてくれていたことが嬉しかった。


 だけど、そのセリフは僕に言わせて欲しかったのに。


 言葉にしようと口を開くが、肝心な時に声は出てこない。


 先輩の目尻に少しずつ涙がたまっていくのを見て、そういえば先輩が泣いているところは一度だって見たことがなかったと走馬灯のように思い出す。後輩の前だから、僕の前だから、今まで泣くのを我慢していたのかもしれない。


 もしそうなら。そうだとしたなら。


 ——こんな形で、泣かせてたまるものか。


 必死な想いで先輩の肩を引き寄せ、柔らかい唇を塞ぐ。

 その感触でようやく声が出せるようになった。


「——します。絶対にしましょう……だから、僕からもちゃんと、プロポーズさせてください」


 そう言うと、腕の中で先輩の頭が上下に動くのが分かった。


 



















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