第8話 新ステータス

凍堂を助けた日の翌日。


眠りから覚めた俺はステータスを確認していた。倉庫の奥では凍堂がまだ眠っている。......昨日は色々あって気づかなかったがよく見るとコイツ物凄い美少女だな。きめ細やかな白い肌に艶やかな黒髪。絵に描いたような美少女だ。スタイルもいいしさぞかしおモテになったんでしょうね!こんな短時間に二度も美少女って単語を使ったのは初めてだよ。


にしてもぐっすり寝てるな。少しくらい警戒しないのか?昨日のことで疲れてるんだろうな。俺もこんな早くに目が覚めたのが不思議なくらいだ。レベルアップで身体が強くなった影響だろうか?


さておき、俺の今のステータスはこう。


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名前 戦場 蓮


性別 男


レベル:11


職業 未選択


体力:1810 筋力:122 速度:122

防御:122 知能:124 器用:122


スキル

【無限魔力】【魂操】【短剣術 lv.5】

【察知 lv.3】【神童】【疾駆 lv.3】


称号

【先立つ者】【小鬼殺し】【狼殺し】


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レベルは遂に10を超え、ステータスも全て100を突破した。最初の五倍ほどのステータスだ。スキルレベルも上がって、称号も増えている。


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【小鬼殺し】

小鬼種を相手にする際、与えるダメージに攻撃力+20%の補正。また、小鬼種から得る経験値が1.1倍になる。


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【狼殺し】

狼種を相手にする際、与えるダメージに攻撃力+20%の補正。また、狼種から得る経験値が1.1倍になる。


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嬉しい効果がついているのでかなり使える。学校に留まる間は重宝することになるスキルだ。今になって気付いたのだがSPはレベルアップだけではなくモンスターを倒すごとに手に入るものらしい。ゴブリンと狼は一匹で5SPが入るらしく、今までの合計530も貯まっていた。そこに今回のレベルアップ分を含めて630SPが手元にある。後で使うつもりだ。


ステータスを見て最も気になったのはやはり「職業」の欄だな。今まで「未設定」だった表示が「未選択」に変化している。レベル10で解放されたのか?まあ取り敢えずタップしてみよう。


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選択可能職業


通常

・剣士 (筋力・速度値+50 防御値+20)

・格闘家 (筋力・速度値+70)

・旅人 (速度・器用・知能値+30)

・魔法使い (知能・器用値+50 防御値+20)


特殊

爆弾魔ボマー(知能値+150)

暗殺者アサシン (速度値+100 器用・筋力値+20


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剣士に格闘家それに魔法使いか。まるでRPGだな。


「出てきたのは合計6つか....これは多いのか?それとも少ないのか?」


他に比較対象がいないので分からないな。まあいいや。


.........旅人と格闘家は無いな。武器に対する補正が無さそうだし+値が少ない。あとは魔法使いも無し。絶っっっっ対に無い。だって俺攻撃魔法使えないんだぞ?あのクソスキルのせいでな!


成長の見込みがないものをわざわざ選ぶはずがない。逆に言えば成長の余地がある職業を選んだほうが後々有利になるはず。ならば剣士が一番いいのかもしれないが、暗殺者アサシンも気になっている。響きがかっこいいとかじゃないぞ。全然違うからな?


「やっぱ暗殺者アサシンがいいか....」


暗殺者アサシンはこの中でも性能が一番いい。初期職業としては破格の性能だ。俺は短剣を使うし剣士よりもこっちの方が合っていると思う。

ということで暗殺者アサシンに決定!


しかしタップしようとした手がピタリと止まる。


本当にこれでいいのか?そんな疑問がふと脳裏に浮かぶ。暗殺者ってのは殺すための職業だ。護るためでも生き残るための職業でもない、純粋に生物の命を奪うための職業。本当にこれでいいのか?俺の良心がまた問いかけてくる。確かに暗殺者は褒められたものじゃない。


だが俺はこれを選ぶ。俺の意思でこれを選ぶ。下らない良心で何ができる?誰が救える?やらない善よりやる偽善、だ。生きるために殺す。その覚悟はできている。


そして俺は暗殺者アサシンの欄をタップした。


ピロン!


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暗殺者アサシン転職ジョブチェンジしました!ステータスに補正がつきます!


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固有スキル【隠密】【弱点看破】【疾駆】を獲得しました!


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【疾駆】のレベルが上がりました!


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職業を選択したことで「ステータスポイント」の割り振りが可能になりました!


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「新しい情報が多すぎるんだよ....」


新スキルの獲得に加えて「ステータスポイント」とやらが使えるようになっただと?情報が飽和してるわ!


ステータスの各項目がタップできるようになり、下にSPが表示されている。その数は630。つまり、ステータスポイントとスキルポイントは同じものだと考えられる。


必要なスキルを買って、余りでステータスを上げるってのが方針になるな。これが最善。


次はスキルの確認といこうか!

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