追放サイド ストーリー 7



「“攻撃力上昇”(グレイト・パワー)


“攻撃力超上昇”(パワー・ストレングス)!


“防御力上昇”(プロテクション)!


”防御力超上昇”(インテンス・ハード)!


“暁の剣聖”(ドーン・ソード)!」




「“攻撃力上昇”(グレイト・パワー)!


“防御力上昇”(プロテクション)!


“命中率上昇”(ヒット・アップ)!


“命中率超上昇”(フル・ドロー)!


“回避率上昇”(ステップ・アウト)!」


 俺たちはありったけの補助魔法を自分にかけ戦闘に備える これでゴブリン程度にやられるなんて事はもうねぇ!


 あのクソゴブリンがとんでもない速度で動き回るのはもう分かってる!さっきは運が悪くて油断しただけだ まともに戦えば俺が勝つに決まってる!!!


“ウォオオオオオン!!”


「おい、ゴブリンじゃないぞ!?この遠吠え!狼じゃないか!?」


「油断するなよ!!!どうせまたステータスが異常に高い個体が出てくるに決まってる!!!ボスだと思って戦えよ!?」


“グルルルルッ!!”


「やっぱり普通の狼か!おい直樹 本当にコイツらおかしいステータス持ってるのかよ?どう見てもただの狼だぜ?」


 チッ!!バカが!!あんなに言ったのに油断しやがって!!まぁいいあの動きを見れば分かるだろ・・・。


「オイ!!!油断するなって言ってんだろうが!!!くるぞ!!!」


 “ガルルルルッ!!!”


「!?今度は動きが普通?」


「おい直樹コイツらの動きとか結構普通だぜ?」


「ウルセェ!!この間のゴブリンはおかしい速度で動いてたんだよ!!コイツらもどこかおかしいところがあるはずだ!よく見ろ!!!」


「クソッ!!でもこのまま様子を見てるだけじゃらちがあかねぇ!!


“剣聖の円舞”(ナイト・オブ・ロンド)!!」


 このスキルは広範囲の連続攻撃だ!!!数が多くて素早い狼にはこのスキルは刺さる筈だ!!攻撃力が高かろうが素早さが異常だろうが攻撃しちまえばどうってことはないだろ!!!


“キャウッッ!!!”


 狼共が”バタバタ”と吹き飛び地面に倒れた音がする クックッ!!このスキルはドラゴンでもまともに食らえば2発で死ぬ威力がある!!!狼程度のヒットポイントなら掠っただけでも即死だ!!!


「クックックッ!!!ハッハッハッ!!!やっぱりこんなダンジョン楽勝だぜ!!!」


 そうあのゴブリンには運悪く不意を突かれただけだ!!!


 “グルルルァァア!!!”


「ガッ!!!!!?な、なんで死んでねぇ!!!?確かに攻撃は確実にヒットしたのに!!!!ガァアアアアッ!!!!」



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